ドラマ『めおと日和』瀧昌の乗る艦のモデルは? 米生まれ砂漠育ちの「五女」も!?
『めおと日和』の、もうひとりの主人公といえる夫「瀧昌」が乗務する艦艇は、果たしてなんなのでしょうか。原作もドラマも戦争の足音が聞こえそうな昨今、注目が集まっています。
高雄型の「姉妹艦」は四女まで…のはずですが?

フジテレビの2025春ドラマ『波うららかに、めおと日和』は、西香はち先生による同題マンガを原作とする作品です。6月末をもって最終回を迎えますが、原作がまだ連載中ということもあり、どのような結末を迎えるのかについて、ネット上などでは予想合戦も始まっているようです。
本作は1936(昭和11)年からスタートする、新婚夫婦の妻「西端なつ美」(演:芳根京子)を主人公とするラブコメで、夫の「西端瀧昌」(演:本田響矢)は帝国海軍の中尉という役どころです。世界観は現実に即したもののようですので、よって物語の結末を占う重要な要素のひとつに、瀧昌が乗務するフネはなんなのか、という点が挙げられるでしょう。
この点について、実のところ原作では「高雄型重巡洋艦」ということが判明しています。原作コミックス第3巻の巻末おまけまんがにて、ファンからの指摘に対し「(高雄型重巡洋艦と)なんでわかったの?」と西香先生が返していました。
高雄型重巡洋艦は、ネームシップである1番艦「高雄」をはじめ、2番艦「愛宕」、3番艦「摩耶」、4番艦「鳥海」と4隻が建造されており、いずれも1932(昭和7)年に就役しています。「重巡洋艦(重巡)」とは、当時もっとも大きい「戦艦」に次ぐ水上艦のことで、準主力艦といった位置づけの艦種といえるでしょう。たとえば「愛宕」は、ときには戦艦を従えて艦隊旗艦を務めたこともありました。
1937(昭和12)年に始まる日中戦争、そして1941(昭和16)年に始まる太平洋戦争において、高雄型重巡の4隻は北方から南方まで、あちらこちらの戦場へと駆り出され、そしてそれぞれが大きな戦果を挙げつつ戦い続けます。やがて1944(昭和19)年10月、4隻はそろって、運命の「レイテ沖海戦」に臨んだのでした。
戦いの帰趨は他にまかせるとして、実はこの高雄型重巡に、幻の5隻目が存在する、というお話があります。それが「ミューロック・マル」です。
「ミューロック・マル」は、正式名称を「臨時標的物 T-799(Temporary Building 〈Target〉 T-799)」という、アメリカ陸軍航空隊が対艦爆撃訓練のために、高雄型を模し建造した「標的」でした。なぜ高雄型だったのかはわかりません。
実際には木製フレームと金網からなる、シルエットだけを似せた構造物でした。ただし高雄型とほぼ同じ大きさで砂漠のなかの乾湖に作られていたため、まれの降雨の際には本物の巡洋艦が浮いているように見えたことでしょう。
なお名前の由来は、作られた旧ミューロック乾湖の「ミューロック」に、日本のフネの名前の定番である「丸(マル)」から、とか。旧ミューロック乾湖はのちに「ロジャース乾湖」と改名され、そして近傍には現在、エドワーズ空軍基地が所在します。
瀧昌の乗艦がまさかの5番艦、などということはなさそうですが、はたして高雄型の何番艦だったのか、原作やドラマの今後の展開から目が離せませんね。
(マグミクス編集部)

