主人公が“激変”したマンガ3選 初期からの絵柄変化に「作者5人いる?」「2度おいしい」
長年に渡って連載されていたマンガでは方針転換や時代の流れなど、さまざまな理由から途中で絵柄が大きく変化することがあります。なかには、初期と後期で別人級に主人公の見た目が変貌した作品もありました。
初期と後期で大きく変貌を遂げた主人公たち

連載が続いたマンガは、画力の向上や作風の変化から絵柄が変わることもしばしばです。なかには初期と後期で主人公の見た目が大きく変化し、読者を驚かせた作品もありました。
例えば、2013年から2019年まで連載された濱田浩輔先生の『はねバド!』は、主人公らの絵柄が大きく変化した作品といえるでしょう。本作は、ずば抜けた才能を持つ主人公「羽咲綾乃」を中心に、バドミントンに情熱を捧げる女子高生たちを描いたスポーツ作品です。
3巻まではラブコメ作品のような絵柄で、瞳はキラキラと輝いており、女性キャラはかわいらしく描かれています。しかし、4巻以降はリアルな絵柄へと変わっていき、細かく描くことで試合のシーンは躍動感があふれる描写になりました。
過去に「コミックナタリー」のインタビューを受けた濱田先生は、絵柄を変えた理由について「本格的にスポーツをやろうと腹をくくった」とコメントしています。試合の場面も初期の絵柄では躍動感を出すことが難しく、より迫力あるものを求めて変化したそうです。
なおファンの間では絵柄のほか、綾乃の性格の変貌ぶりが話題になりました。しかし、濱田先生は上記インタビューや「コミスペ!」のインタビュー内で「個人的にはネームのほうが変わっている」「僕のなかでは綾乃が変わってしまったとは感じていない」と述べています。
また、伝説の「王ドロボウ」の称号を持つ「ジン」と相棒の喋る鳥「キール」のお宝を求める冒険を描いた『王ドロボウJING』(作:熊倉裕一)も、絵柄が変化して主人公の見た目も大きく変わった作品です。1995年から1998年まで「コミックボンボン」(講談社)で連載され、続編『KING OF BANDIT JING』は1999年から2005年まで「月刊マガジンZ」(講談社)で連載されました。(現在休載中で再開未定)
本作は各編で絵柄が変わっているのが特徴で、連載初期は掲載誌が子供向けのためか、少年マンガらしい濃い絵柄で描かれています。以降は回を追うごとに絵柄が変わっていき、続編にいたっては緻密で美麗な絵柄で描かれ、連載初期と比べてジンが色気のある人物へと変貌しました。
この変化には、ファンから「絵柄&作風の変化が2度おいしい」「作者5人ぐらいいるのでは? と錯覚してしまう」など絶賛や驚きの声があがっています。
ほかには1985年から1994年まで「別冊少女コミック」(小学館)連載された『BANANA FISH』(作:吉田秋生)も、途中で絵柄が変化しました。本作は1980年代のニューヨークを舞台に、謎の言葉「バナナフィッシュ」を巡って繰り広げられるストリートギャングとマフィアの抗争を描いた物語です。
初期の絵柄はアメコミのように線が太く、『AKIRA』で知られる大友克洋先生の絵を彷彿とさせ、どちらかというと少年マンガに近い印象を受けます。しかし、中盤から次第に線が細くなっていき、シャープな顔立ちへと変わっていって、以降は少女マンガらしい繊細なタッチの絵柄へと変化しました。
なかでも、主人公「アッシュ・リンクス」の変貌は凄まじく、初期と後期では別人のようにも見えます。ファンの間では、アッシュのモデルは実在のテニス選手であるステファン・エドベリさんだったものの、途中から俳優のリヴァー・フェニックスさんに変更されたことが見た目の変化に影響したのではないかといわれています。
※記事の一部を修正しました(2025年9月4日14時2分)
(LUIS FIELD)




