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アニメ化されない伝説のギャグマンガ『トイレット博士』 ジャンプの「友情・努力・勝利」の原点らしいが本当か?

全国各地に「メタクソ団支部」結成の大ブーム

「トイレット博士 第30巻」(オフィス安井)
「トイレット博士 第30巻」(オフィス安井)

 人気が大爆発したのが、単行本第13巻からの「メタクソ団」です。「メタクソ団」とは、「スナミ先生」(この頃の実質的主人公)と、中学生になった「一朗太」、友達の「三日月」、「チン坊」、「ピッピ」の5人で活動するグループでした。

 団の活動目的は、よくわかりません。「山での合宿で、テントで寝ている女の子をのぞくために珍騒動」、「ポラロイドカメラで記念撮影するため、裸になってドタバタ劇」など、下品とおバカは相変わらずです。

 しかし、ポイントは話の後半です。妙に雰囲気がシリアスで熱血になり、立ちはだかる難題にチームは団結し、勇気を持って挑み、決断して実行に移す。そこには、「友情・努力・勝利」というテーマが見えました。読者は、ちょっとだけ「ジーン」としてしまう部分が癖になったのかもしれません(毎回そんな展開ではないですが)。これが第3部とされています。

 また、この人気には戦略がありました。1970年代の「ジャンプ」は、読者参加型の紙面作りを狙っていたことから、「メタクソ団」を活用しました。作中で何度も飛び出す合言葉「マタンキ」が全国の小学校で流行したため、「マタンキの巻」掲載の「ジャンプ」誌に「MK(マタンキ)バッジ」(正式名「メタクソバッジ」)を付録にして、その後は読者懸賞品にもしました。バッジは大人気となり、それを持つ子供は英雄になりました。ハンドメイドで作る子供もたくさんいて、ついには、全国各地に「メタクソ団支部」が結成されるムーブメントを起こしました。

『トイレット博士』は、1977年に連載を終えますが、その最後のページには、主要なキャラクターが勢ぞろいして、こう締めくくられています。「『友情・努力・勝利・団結』」のメタクソ魂(ガッツ)があれば、人生は素晴らしいと今も思います」。実は、チームには「団結」というワードも大切であると、とりい先生は唱えていました。

『トイレット博士』は、「ジャンプ」売上部数100万部の突破と、業界トップ達成に大きく貢献しました。博士がうんこ研究で得た最大の発明は、「友情・努力・勝利」の金言だったわけですね。

※本文の一部を修正しました。(2025.10.25 11:25)

(石原久稔)

【画像】「やっぱり下ネタか(笑)」これが『トイレット博士』作者のその後の作品です(5枚)

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石原久稔

昭和生まれのサブカル好きライター。マニアックすぎるネタを提出してよくボツになります。

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