「変えるべき」か「守るべき」か? ギャバン復活で考える、特撮リメイク成功の鍵
リメイク作品の「成功例」から学ぶべきものとは?

リメイク作品の意外な光明とは、「大胆な改革」を伴う、時代にあわせた作品作りといえるでしょう。
そのように考える根拠が、過去に成功した『ウルトラマンティガ』と『仮面ライダークウガ』にあります。ともに、長期にわたって休眠していたシリーズを活性化した作品でした。そして、「過去のリメイクというわけでない」ところがポイントです。
この2作品の共通点は、シリーズの「常識である部分」を時代に合わせて改変したことです。こういった改変はファンの好みが分かれるところですが、『ティガ』も『クウガ』も従来のファンの高評価を集めただけでなく、新世代のファンも獲得しました。
そこで『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』というタイトルに注目すると、従来の「宇宙刑事」シリーズとは大きく異なる印象を受けます。東映とテレビ朝日の公式サイトに掲載された同作の発表内容には、「(宇宙刑事ギャバンの)革新性は受け継ぎつつも、まったく別モノ」になると明記されています。あくまでも筆者の予想でしかありませんが、大胆な設定変更もあり得ると見ています。
特撮とはジャンルが違いますが、ガンダムシリーズも『機動武闘伝Gガンダム』や『機動戦士ガンダムSEED』など、従来とは異なった作風の作品が生まれたことがターニングポイントになりました。
そう考えると、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の作風や設定が従来と大きく異なっても、それは今後のシリーズ展開を考えた時には必要な「通過点」と考えることができます。従来のファンにとっては、最初は受け入れがたい部分も出てくるかもしれませんが、じっくり行く末を見ていくことがいいのかもしれません。
(加々美利治)




