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『超ギャバン』SNS反応で見えてくる? 賛否両論あっても近年「リメイク」が増え続ける理由

「大人世代」をターゲットにしたことで起こり得ること

2026年1月から放送中の『鎧真伝サムライトルーパー』は、人物や設定など、過去作と異なる要素も少なくない。画像は同作ティザービジュアル (C)SUNRISE
2026年1月から放送中の『鎧真伝サムライトルーパー』は、人物や設定など、過去作と異なる要素も少なくない。画像は同作ティザービジュアル (C)SUNRISE

 特撮やアニメのリメイクブームは、過去にも何度かありました。1970年代初頭に往年の作品がいくつかリメイクされています。これは、カラーテレビの普及により、白黒テレビ時代の作品の掘り起こし……というのが主な理由でしょうか。

 1980年代初頭にも、過去の名作がいくつかリメイクされたことがあります。この時は続編となる作品も制作されています。この時代はアニメブームがきっかけで、アニメの視聴者層が増えていったことが要因でしょう。実際、アニメ雑誌が乱立したのもこの時期でした。

 こうしたリメイクは、人気作品を復活させて新規ファンとなる層を掘り起こすのが主な目的でした。リメイク作品を「数字が見込める人気作品」と考えたわけです。ところが近年は、前述したようにリメイク作品に否定的な意見も見られることがあっても、リメイクが行われています。

 理由のひとつは、時代が変わったことです。少子化となった昨今、リメイクは新規の子供層に向けたものというよりも、「当時視聴していた大人」に向けたものへと変わりました。ここが過去と大きく違う点です。

 ところが過去の人気作品は魅力であふれているものです。人気作品で好きなポイントは人それぞれ異なることが多いはずです。しかしリメイクした際、スタッフの判断で過去作から引き継ぐ要素は取捨選択されます。その選択によっては、一部に否定的な意見を招くものがあるかもしれません。

 それだけでは、リメイクはデメリットが大きいと思えてきます。ところが、それを覆すのが近年発達してきた「SNS」という情報伝達手段です。このSNS上での拡散が、近年のリメイク作品では重要な追い風になると考えられます。

 批判的な意見があっても、SNS上で話題になること自体が、宣伝としては大きなものになります。特にリメイク作品は一定のファン層が確保されているわけで、一から制作したオリジナル作品よりも、SNSで話題にしてもらいやすいでしょう。

 こうしたSNS上のメリットは、リメイク作品の特権といえるかもしれません。近年でいえば『鎧真伝サムライトルーパー』も、それに近い形で話題となっています。現在、そしてこれからのリメイクは、子供世代を狙うよりも、「いかに過去のファン層がSNSで拡散するか」が重要な時代といえるのかもしれません。

(加々美利治)

【画像】「えっ、本人では」「当時を思い出す」これが、2020年代に再現された、初代「ギャバン」の輝くボディです(5枚)

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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