アニメ主題歌で「主人公ロボ」が歌詞から消えたのは80年代から 『ボトムズ』が有名だが最初の事例は?
1980年代前半から半ばにかけて変化が?

改めて振り返ると、1980年代前半から半ばにかけては、歌詞にロボットの名前が入る曲と入らない曲が入り混じった状況です。個性的な曲も多く、『銀河旋風ブライガー』や『銀河烈風バクシンガ―』は冒頭に語りが入り、マニアが集うカラオケでは語りをきちんと入れるのが作法となっているとも聞きます。
名曲も数多く、『機甲創世記モスピーダ』の「失われた伝説(ゆめ)を求めて」や全歌詞を英語にした『銀河漂流バイファム』の「HELLO, VIFAM」、『機甲界ガリアン』の「ガリアン・ワールド -Run For Your Life-」など、挙げていけば本当にキリがありません。
しかし曲名にロボット名が入るかどうかという問題を考えると、『超時空要塞マクロス』は非常に扱いが難しい作品です。歌詞に「マクロス」は入っていますが、主人公たちが搭乗するバルキリーについては入っていないのです。
後続の超時空シリーズである『超時空世紀オーガス』や『超時空騎団サザンクロス』については入っているため、マクロスだけが特異な存在と言えるでしょう。
さて、「ロボットの名前がオープニング歌詞に入らない作品」の最初の事例については、おそらくは1982年5月に放送開始した『魔境伝説アクロバンチ』と思われます。故・いのまたむつみ氏がキャラクターデザインを担当した作品で、とある海商王の一家が謎の大秘宝クワスチカを求め、探索メカのアクロバンチで世界を巡る物語です。映画で例えるならインディ・ジョーンズのような作品で、ラストは衝撃的な展開を迎えます。
1980年代前半から半ばにかけてのアニソンの変遷は、新しいものを求めて情熱を燃やした方々のエピソードにあふれています。いつかいろいろな方の話を紹介したいものです。
(早川清一朗)


