「インドの山奥で~」謎の『レインボーマン』替え歌が全国に広がっていったワケ
小学生が好きな「お下品ワード」が満載
「♪インドの山奥で」の替え歌は、小学生ならではの言葉のチョイスに満ちていました。たとえば……
「♪インドの山奥 出っ歯のハゲあた 真っ赤なふんどし…」
「♪インドの山奥 でんでんかたつむ リンダのおならは ぷっぷっぷ」
「♪インドの山奥 でんでん虫ころんで 大事な金×× すりむいた…」
などなど。長い歌の場合、最初は普通の言葉をつなげていたのに、途中から「うんこがころころ」など、やはり小学生が大好きなお下品ワードが入ってくるものが多いのです。
口にしたら大人に怒られるような言葉ばかりですが、禁止されればされるほど子供は言いたいもの。ハゲ、おなら、うんち、おしっこ…と、禁断の言葉を大声で歌える替え歌は、たまらなく楽しかったはずです。競うようにお下品ワードを加えては、笑い転げていたのでしょう。
さらに、男の子には、女の子の前で歌って恥ずかしがらせるという、思春期一歩手前の感情もあったかもしれません。
「♪インドの山奥で…」は、1987年にはCMに使われたこともあります。シューズメーカー・アキレスの運動靴「サザンサザン」のCMで、明石家さんまさんが歌っていました。
「♪インドの山奥 電報打った らっきょが転が りきんだ拍子
二年の春だ 予習も忘れ 天下一品サザンサザン」
さすがに子供たちが歌っていたようなお下品ワードも入りませんし、テンポやメロディもやや違った印象を受けましたが、番組放送から15年経ってもCMに使われるとは、子供たちの替え歌のパワーを感じさせられます。
そういえば昔歌ったな……と思い出したあなた。あなたの記憶に残っているのはどんなバージョンの替え歌だったでしょうか?
(古屋啓子)