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『ゲゲゲの鬼太郎』漫画家・水木しげる氏の命日 現代人に響く名言を遺す

2015年11月30日、漫画家・水木しげる氏が93歳で亡くなりました。『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとした多くの妖怪マンガを生み出し人気を博す一方、太平洋戦争に従軍した際に左手を失うなどの悲惨な経験を元に『総員玉砕せよ!』といった戦記マンガを描きました。

世代を超えた『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』第1巻(講談社)
『ゲゲゲの鬼太郎』第1巻(講談社)

 11月30日は、2015年に93歳で亡くなられた漫画家・水木しげる氏の命日です。『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとした多くの妖怪マンガを生み出し人気を博す一方、太平洋戦争に従軍した際に左手を失うなどの悲惨な経験を元に『総員玉砕せよ!』といった戦記マンガを描きました。その波乱万丈の人生は妻である武良布枝氏のエッセイを原案に、NHKの朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』としてドラマ化されています。

 あなたが見ていた『ゲゲゲの鬼太郎』(以下、鬼太郎)は白黒だったでしょうか? 猫娘がスラリとした美少女だったでしょうか? ひょっとしたら紙芝居の『墓場鬼太郎』を見ていた人もいらっしゃるのでしょうか。

 筆者にとっては1985年から1988年にかけて放送された第3シリーズが心の中の鬼太郎です。このとき鬼太郎の声優を務めたのは戸田恵子さん。透き通った美しさと凛とした強さを併せ持つ声でした。

『鬼太郎』のTVアニメは、1968年から1969年にかけて放送された第1シリーズに始まり、2020年に放送を終了した第6シリーズまで、50年以上放送されています。2008年に放送された怪奇テイスト強めの『墓場鬼太郎』を加えると都合7回のアニメ化を果たしており、50年以上にわたり幅広い世代に親しまれてきました。

 この『鬼太郎』を生み出したのが水木しげる氏です。1922年生まれの水木氏はそれほど勉強が得意ではありませんでしたが絵が大好きで、さまざまな学校に通いながら絵の勉強に勤しんでいました。しかし太平洋戦争の戦況が悪化したことから徴兵されてパプアニューギニア島のラバウルに送られ、慣れない軍隊生活で辛酸を舐め、左手を失う重傷を負います。しかし苦しい状況下にありながらも現地民のトライ族と交流し、農地を分けるから一緒に暮らそうと言われるまでに仲良くなっています。氏の分け隔てない朗らかな人格をうかがわせるエピソードです。

 一時は真剣に永住を考えた水木氏ですが、上官の助言により帰国。闇商売やアパートの大家など、紆余曲折を経て紙芝居作家としての経歴を歩み始めたのです。鬼太郎の原型となる作品も、この紙芝居時代に生み出されています。

【画像】水木しげるが遺してくれた「妖怪」や「名言」

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