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東京五輪に挑む、一流アスリートが影響受けたマンガ&アニメ作品。影響の理由にも納得?

羽生結弦選手、本田圭佑選手、大坂なおみ選手など、いまやマンガやアニメ好きを公言するアスリートは珍しくありません。2021年開幕予定の東京五輪でメダルが期待される“一流アスリート”は、どんな作品に影響を受けたのでしょうか? その理由やエピソードとともに、作品の魅力を紹介します。

「なおみ節」の原点になった人気少女マンガ

2020年9月、全米オープン・女子シングルス決勝戦に勝利し、優勝を決めた大坂なおみ選手(EPA=時事)
2020年9月、全米オープン・女子シングルス決勝戦に勝利し、優勝を決めた大坂なおみ選手(EPA=時事)

 今や、マンガ・アニメ好きを公にするアスリートは珍しくありません。ここでは、2021年開幕予定の東京五輪でメダルが期待される“一流アスリート”が人生に影響を受けた作品を、その理由とともに紹介します。

●大坂なおみ選手と『ガラスの仮面』

『ガラスの仮面』第47巻(白泉社)
『ガラスの仮面』第47巻(白泉社)

 テニスの元世界ランキング1位、大坂なおみ選手がファンを公言している作品が『ガラスの仮面』。白泉社「花とゆめ」で1976年から連載が始まり、未完となっている作品で、1997年には女優・安達祐実さん主演で連続ドラマ化もされた人気少女マンガです。

 大坂選手がインタビューなどで話す言葉が“なおみ節”と度々話題になることから、「大事にしている日本語や、好きな日本語はありますか?」と記者に質問された際、「“紫”が好きでした。恐らく、『ガラスの仮面』を見ていたから」と、同作を挙げ「そこにミスター紫が出てくるので、しばらくずっと好きでした」と理由を答えていました。

 同作には、演劇に邁進する主人公の北島マヤを影から支える速水真澄(はやみ・ますみ)の別名“紫のバラの人”が出てくるので、この人物を指していると思われます。大坂選手の“愛されキャラ”や“なおみ節”の原点とも言える名作を、皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか。

●渡邊雄太選手と『NARUTO-ナルト-』

 続いて、史上2人目の日本人NBAプレイヤーとなった渡邊雄太選手が影響を受けた作品が、集英社「週刊少年ジャンプ」で1999年から2014年まで連載されたバトル忍者マンガの名作『NARUTO-ナルト-』です。

 渡邊選手が好きなキャラクターは、忍術が使えない落ちこぼれ忍者、ロック・リー。同作について“名言”や“名セリフ”が多いことを推している渡邊選手は、ロック・リーの恩師・マイト・ガイが彼に放った「自分を信じないやつなんかに、努力をする価値はない」というセリフが、これまで読んできたマンガ史上、最も強く胸に刺さったと絶賛しています。

 というのも、渡邊選手は18歳で渡米後、ロック・リーと同じような時期があり、自らを重ねていたといいます。「努力しても結果が出ない時期があり、置いていかれるような感覚があった。自分のやっていることに対して疑問を持ってしまう時期があった」と話しており、努力の結果が現れない時にこの言葉を思い出して、前を向き続けているということです。

【画像】ファン必見!一流アスリートが影響を受けた作品の、コラボ製品(6枚)

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