「このマンガ」1位の『女の園の星』は、心の中の「親しい人」を思い出させてくれる?
「このマンガがすごい!2021」<オンナ編>で1位に選ばれた『女の園の星』は、女子高の男性教師、眼鏡を掛けた星先生と同僚の先生や生徒たちとの物語です。何でもない学校での日常がなぜか笑えてしまう、同作の魅力について紹介します。
描かれているのは、先生と生徒たちの会話と出来事…

「このマンガがすごい!2021」<オンナ編>で1位に選ばれ、大きな注目を集めているマンガ『女の園の星』(作・和山やま)の主役は、眼鏡を掛けた星先生。女子高の教師です。同作は彼と周りの同僚や生徒との日常を描いた作品です。
なんでもない日常ですが、星先生と生徒たちとの会話はクスッと笑えます。例えば、1巻の冒頭では、クラスの学級日誌の備考欄を使った絵しりとりが生徒たちの間で流行っています。星先生は生徒たちが描く絵を見てコロコロと表情を変えながら一生懸命考えます。しかし、どうしてもわからず、翌日の日直の生徒が描く絵を待つことにするのです。
またある時は、上の階のクラスで犬が飼われていることがわかります。そのきっかけは、とある日の授業中、上からリードが付いた犬がぶら下がっているのを窓側の席に座っていた生徒が見つけたことでした。話を聞くと、この犬が上のクラスの副担任だというのです。
ところが、上の階のクラスが2泊3日の合宿でいなくなるので、星先生のクラスで犬の面倒を見てほしいと犬のクラスの担任からお願いされるのです。星先生は自分のクラスに犬嫌いや、動物アレルギーなどの生徒がいないか心配しますが、星先生のクラスの生徒達は犬を見ると大喜びしたのです。