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2月6日はアンパンマンの誕生日。貧困者の味方から「子育て世代」の味方へ

2月6日はアンパンマンの誕生日です。1969年に故・やなせたかし氏が原型を生み出し、1973年に初の単行本『あんぱんまん』として登場したみんなのヒーローは、子供たちから大人気となり1988年にはTVアニメ化。その後30年以上にわたって放送され続けています。

故・やなせたかし氏と同じ誕生日

「アンパンマン」の劇場アニメも数多く製作されている。画像は2019年公開の『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』
「アンパンマン」の劇場アニメも数多く製作されている。画像は2019年公開の『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』

 2月6日は、アンパンマンとその生みの親である故・やなせたかし氏の誕生日です。なぜふたりの誕生日が一緒なのかというと、当初は特に設定が無かったのですが、やなせ氏が子供にアンパンマンの誕生日はいつなのか聞かれて困ってしまい、とっさに自分の誕生日を答えたのでこの日になったそうです。

 ちなみに歳については「アンパンマンワールドに年齢の概念はない」そうで、全キャラクターが年齢不詳となっています。日々年月を重ねていくリアルワールドの住人としては羨ましいことこの上ありません。

 そんなアンパンマンは、やなせ氏が雑誌で連載していた短編の主人公として、1969年に初めて発表されています。この時期のアンパンマンは、お腹を空かせている人に持っていたアンパンを差し出す普通のおじさんとして描かれており、自分の顔をちぎって食べさせるという自己犠牲を体現した存在である、現在のアンパンマンの原型ともいえる存在です。

 絵本として初めて『あんぱんまん』が発売されたのは1973年。このときついに頭がアンパンになったアンパンマンが登場するのですが、8頭身と非常にスマートな体型をしています。

 マントを身に付け、お腹を空かせた旅人に自分の頭を差し出して食べさせるその姿は、シュールさを感じさせながらも自己犠牲の精神を体現した存在として、強烈なインパクトを子供たちに与えました。ジャムおじさんの原型となるパンつくりのおじさんもここで登場しており、アンパンマンの無くてはならない相棒として新しい顔を作ってあげています。

 当初は貧困という社会問題を扱っていたため、子供たちには難しいという意見も出ていたようですが、子供は子供だましの作品を簡単に見抜き、目もくれません。『あんぱんまん』の人気が出たのは、子供たちに真剣に向き合ったやなせ氏の姿勢を、当の子供たちが敏感に感じ取っていたからだと思えるのです。

 熱烈な人気を得た『あんぱんまん』は続刊が決定、1975年に『それいけ!アンパンマン』として刊行され、以降も次々と続編が発売されてアンパンマンの頭身もより子供が親しみやすい3頭身へと変化していきます。

【画像】アンパンマンの「多すぎる」キャラが、遊びながらわかる絵本(5枚)

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