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『SLAM DUNK』で白熱する試合…その裏で起こる「場外ハプニング・乱闘」4選

薬を贈る豊玉・南のシーンは、有名野球マンガへのオマージュ?

●赤木の蛮行! あのおじさんは湘北生徒から踏んだり蹴ったり!?

 神奈川県予選決勝リーグ初戦、赤木が全国にも名前を轟かす海南の牧と対峙した際、回顧シーンに入り赤木らしからぬ蛮行が行われます。

 事件は赤木が1年生の時、決勝リーグを観戦している時に起きました。コートでは赤木と同学年でありながら、すでに注目を浴びていた牧の海南と藤真の翔陽が激突。会場をわかすほどのふたりの活躍に無名の赤木は焦りを覚えますが、そこで隣に座っていた中年男性が声をかけてきました。

 彼は牧と藤真について熱く語り、赤木に在籍校を聞きます。赤木は「湘北」と答えますが、あまりにも無名校であるため男性は何度も聞き返します。それにイラついた赤木は初対面の男性のほっぺたを引っ張り伸ばす凶行にでました。

 実はこの男性、その後も湘北生徒にとんでもない目に遭わされています。犯人は桜木花道。というのもこの男性は「チエコスポーツ」の店主で、桜木にバッシュを2度にわたり買いたたかれてしまった人物。男性は赤木にされた仕打ちを憶えていましたが、その後の湘北の活躍に感心。桜木に高級バッシュを100円で売りました。

●『大甲子園』にも同様の場面が…? 豊玉・南の謝罪

 湘北がインターハイ初戦で対戦した豊玉といえば、ラフプレーもいとわないチーム。試合前には会場に向かう新幹線で木暮の首を絞めて一触即発。会場前では背の低い宮城とぶつかり「見えんかったわ」と挑発、場外乱闘寸前でした(この時、宮城は「切符買っとけよ」「明日帰るんだろ」とやり返す場面も)。

 エースキラーの異名を持つ豊玉の主将、南は湘北の流川を一時退場させるほどの負傷をさせる体当たりをするなど、なりふり構わないプレーを続行。しかし最後は南がヒールになり切れず敗退してしまいました。

 その晩、湘北が宿泊する旅館に現れた南は、ケガをさせた流川に謝罪。実家が薬局であることを明かし傷によく効く薬を渡しました。

 さて、このシーン、水島新司先生の『大甲子園』でも似たような場面があったなと気づきました。巨人学園選手のプレーで明訓・山田がケガをし乱闘寸前のトラブルに。この影響で次戦を欠場、ベンチに控えていた山田のところに巨人学園の一球さんが現れて秘薬を渡しました。南と流川のシーンは、この場面へのオマージュととらえることもできそうです。

 ファンが歓喜した『SLAM DUNK』の映画化。どの試合が描かれるのか、あるいは原作にない新作が描かれるのか、いずれにしても楽しみでしかありませんが、今回紹介したようなコメディパートも盛り込まれているか、注目したいところです。

(南城与右衛門)

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