『ブラック・ジャック』の奇跡的手術4選! もしかすると実現の日は近い?
鏡を見ながらセルフ手術

●自分で自分の体を手術
続いてのエピソードは「ピノコ再び」です。ピノコの将来を思い、養子に出すことにしたブラック・ジャック。ピノコが帰りたいと言っても、心を鬼にして追い返します。そんななかブラック・ジャックは腹膜炎を発症。化学療法ではらちがあかず、自分で手術台に寝ると、なんと上から吊るした鏡を見ながら自分で手術を始めます。しかし、手元が狂ったのか内部からひどい出血が。意識が朦朧(もうろう)とするなか、タイミングよく戻ってきたピノコに助けられ、ふたりはまた一緒に暮らし始めるのでした。
いくら天才外科医とはいえ、自分で自分の体にメスを入れて手術するとはさすがです。腕があり過ぎて他人に頼れないというのも天才ゆえの孤独な悩みなのかもしれません。
●宇宙人を手術
最後のエピソードは「未知への挑戦」です。治療の依頼を受け、とある荒れた寺に呼ばれたブラック・ジャック。そこで待っていたのはなんとイウレガという星から来た宇宙人でした。宇宙人は地球の戦闘機から攻撃を受け、重傷を負った妻を救って欲しいと頼んできます。最初は断るブラック・ジャックでしたが「治療装置が壊れたいま、頼れるのはあなただけ」と懇願する夫の熱意に負け、20万ドルで依頼を受けます。宇宙人の青い血に「目がクラクラしそうだ」と若干グチをこぼしながらも、幸い体の構造は地球人に似ていたため、見事手術を成功させるのでした。
自分で自分を手術するセルフ手術、そして宇宙人の手術。両者とも一見ありえなさそうな話ですが……近年は機械を使った遠隔操作による外科手術も行われており、5G通信が普及すれば遠方の患者を手術できる可能性も言及されています。もしかすると、医者が自宅にいながらロボットの助けを借りて自分で自分を手術する日が来るかもしれません。
また宇宙人の手術についても…近年目撃されるUFOの正体についてアメリカ政府の高官が「宇宙人の技術である証拠もないが、その可能性を完全に否定することもできない」と語った報道もされており、決してありえない未来とは言い切れないのです。
(吉原あさお)