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実はアニメオリジナルだった意外なキャラ3選 「日本一出世したモブキャラ」も?

原作には登場しないアニメオリジナルキャラクターのなかには、あまりにも定着しているため「原作いた気がする」ほどの存在感を示すものも。誕生の経緯を含めて紹介します。

アニメオリジナルキャラも受け入れられれば「公式」に?

2022年4月公開予定の劇場版第25作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』で、高木刑事は物語の中心に。画像は同作ティザービジュアル (C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
2022年4月公開予定の劇場版第25作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』で、高木刑事は物語の中心に。画像は同作ティザービジュアル (C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 大好きなアニメの原作を読んでみたら何かが足りない……それはもしかしたらアニメオリジナルキャラが原因のひとつかもしれません。日本の長いアニメの歴史のなかで尺調整やちょっとしたテコ入れなど、諸般の事情で原作にはいないアニメオリジナルのキャラクター(以下、アニオリキャラ)が登場することが少なくありません。

 時には、原作ファンの間で物議をかもすケースもありますが、アニオリキャラも人気が爆発すればその作品を代表するキャラクターに成長することだってあり得ます。

 今回は、原作を知らない人からすれば意外と思われそうな、アニメオリジナルキャラクターたちをご紹介します。

●アニオリキャラの横綱? 『サザエさん』の花沢さん

 彼女を抜きに「アニオリキャラ」は語れないでしょう。国民的超長寿アニメ『サザエさん』(原作:長谷川町子)に登場する磯野カツオのクラスメイトにして、カツオにアタックをかけ続ける猛烈不動産ガールこと花沢さんは、原作には登場しないアニオリキャラです。

 アニメ初登場は1971年と、すでに50年もの歴史をもつキャラクターでもあるのです。原作にもモデルとなるキャラクターはいるにはいるようですが、貫禄、純愛ぶり、「実家が不動産屋さん」というリアルな設定……すべてがアニメスタッフによって創出されたものなのです。

 なお『サザエさん』はオリジナルキャラも豊富なアニメとして有名。ご存知、野球勧誘ボーイこと中島くんもモデルとなる少年は原作にいますが、やはりアニオリキャラですし、アナゴさんも同様にオリジナルです。世界で最も長く放送されているアニメ作品である『サザエさん』の歴史は、原作にはいない個性的なオリジナルキャラクターの支えがあって紡がれていたのです。

●そういえば登場しない……『こち亀』の小野小町と清正奈緒子コンビ

 アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(原作:秋本治)には、凄まじい数のキャラクターが登場しました。原作のキャラを登場させるだけでも相当数いるはずで、果たしてアニオリキャラの入り込む隙などあったのでしょうか。

 これがあったのです。小野小町と清正奈緒子の勝気な女性警官コンビです。こちらも当たり前の存在すぎて、うっかり原作にもいたような気がしてきます。小野小町のみ、名前の読みが違う同姓同名キャラが登場したことがありましたが、キャラクターは全く異なっています。

 何かと女性陣の反感を買う両津勘吉を真っ先に糾弾するのが小町たちでしたが、なんだかんだ両さんと恋愛関係を匂わせる展開もちらほらとあり、だんだんとヒロイン的なポジションを確立していきました。彼女たちが登場すると「こち亀のアニメを観ている」という実感もひとしおです。

●日本一出世したモブ 『名探偵コナン』の高木刑事

 前述のキャラとは少し異なる例も見ていきましょう。アニメ『名探偵コナン』(原作:青山剛昌)で、今や劇場版のメインビジュアルでセンターを務める高木刑事。彼もまたアニメオリジナルキャラクターです。

 そう聞くと「あれ?原作にも登場していなかった?」と感じる方も多いかと思われますが、これこそが、時に生じるアニメからの「逆輸入」現象。もともとは単なるアニメのモブキャラだったのです。一体、モブ高木に何が起こったというのでしょうか。

 その鍵を握るのが、声を演じる高木渉さんと高木刑事が同姓同名であるという事実。実は収録当時、目暮警部役の茶風林さんがアドリブで名前を訪ね、とっさに高木刑事役の高木渉さんが「高木です」と、とっさに答えてしまったことから、高木刑事は「名もなき」モブから今のキャリアを形成することとなったのだとか。まったく運命とは動くときには動くものです。以降、高木刑事は『名探偵コナン』に欠かせない存在となります。

 以上、意外に思える「アニオリキャラ」を誕生の経緯とともにご紹介しました。原作ファンからすればとっつきにくいアニオリキャラかもしれませんが、高木刑事のように気づけば原作公認になる可能性だって秘めているのです。アニオリキャラの躍進は、これからも視聴者、読者をワクワクさせてくれるに違いありません。

(片野)

【画像】オリジナルキャラを「量産」しまくった、ジャンプ漫画のアニメ化作品(4枚)

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