『ドラえもん』の役に立たないひみつ道具たち。のび太もツッコミを入れる不要さ
「どこでもドア」や「タケコプター」など、ドラえもんの四次元ポケットには、便利なひみつ道具がいっぱい。誰もが一度は「この道具がほしい」「あの道具がほしい」などと考えたことがあるでしょう。逆に、いらないひみつ道具といったら何を思い浮かべますか?
もはや「道具」といえないのでは?
『ドラえもん』には、魅力的なひみつ道具がたくさん登場します。その便利さから思わず「本当にあったらいいな」と想像をふくらませてしまいますが、逆に、持っていても一生使わなそうな道具も少なからず登場しています。
たとえば、ネット上で挙げられていた道具が「荷物はこび用荷物」。文字通り、荷物を運びたい時に使う荷物で、1993年公開の映画『ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)』で登場しました。
ある日ひょんなことから、「ブリキン島」のブリキンホテルへ辿り着いたのび太たち。ホテルの扉を開けると支配人たちが出迎えてくれるのですが、のび太たちが荷物を持っていないと知ったピエロ型のロボットは「そりゃ困る。荷物運びは僕の仕事なのに……」と肩をがっくり落とします。
そこでドラえもんが取り出したのが「荷物はこび用荷物」でした。とはいっても、道具というよりただの荷物であり、もはや道具というのもおこがましいほど。さすがののび太も「変な道具」とツッコミを入れる始末です。
一方、マンガ『ドラえもん プラス』2巻で登場した「自動はなくそとり機」も、役に立たないひみつ道具として名があがっています。自動はなくそとり機はドラえもんがお目当ての道具と間違えて取り出した道具で、実際に本編で使われることはありませんでした。
しかし注目すべきは、その形状。恐らくはなくそを取ってくれるひみつ道具なのですが、鼻に突っ込むと思われる先端がドリルのような恐ろしい形状をしています。手を使わなくてもはなくそが取れるという利点はあるものの、ネット上でも「さすがに怖くて使えん」「自分で取った方が絶対早い(笑)」と、必要性を感じていない人がほとんどのようです。
他にも、手にはめれば自分自身とけんかできる「けんか手袋」や、100分間に100の苦しみにあう「百苦タイマー」なども役に立たない道具として登場しています。特に「百苦タイマー」に関しては一度動いたら絶対に止められないうえ、弱い人は10回目くらいで死んでしまうことも。なぜこんな恐ろしい道具のがあるのか疑問に感じますが、どうやら修験者などが自分の心を鍛えるための道具らしいです。
(マグミクス編集部)