卒業シーズンに見たい感涙必至のアニメ「卒業シーン」5選 音楽演出、回想が泣ける！
旅立ち、別れ、青春……「卒業」というイベントからは、さまざまな感動的要素が想起されます。それだけに、アニメにおいて卒業式やそれにまつわるエピソードは、作品の節目となるクライマックスで描かれることが多いです。今回はそのなかから、5つの印象的な「卒業シーン」を紹介します。
作品ごとに「らしさ」を感じられる卒業シーン
3月といえば卒業シーズン！ということで、今回はアニメの印象的な「卒業シーン」を5つ厳選してご紹介します。2022年に実際に卒業式を迎える人もいるでしょうが、今年は見送る立場であったり、社会人になってから卒業というイベントから縁遠くなった人も多いでしょう。そういった人たちも、たまにはこうした名作アニメを観て、青春時代を振り返ってみてはいかがでしょうか。
●『暗殺教室』第2期第24話「卒業の時間」
松井優征さんによる同名マンガを原作とした『暗殺教室』は、月を爆発させるほどの力を持つ超生物の担任教師「殺せんせー」を暗殺するため、椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちが奮闘するというストーリーです。コメディやアクションも面白い作品でしたが、そのクライマックスとなった殺せんせーの暗殺シーンは、学園ものらしい「卒業」要素が関わっていました。
暗殺期限が間近に迫ったタイミングで迎えた強敵とのバトルで消耗しきった殺せんせーは、生徒たちに自身の暗殺を促します。そして同僚の先生に挨拶を済ませ、殺せんせーは最後に出欠を取り始め、生徒ひとりひとりの名前を読み上げていくのです。殺せんせーを演じる福山潤さんの優しい声色と、生徒たちのリアクションの演技は落涙必至。そして無事に暗殺を達成した3年E組の面々は、ついに卒業を迎えるのでした。
●『響け！ユーフォニアム2』第13話「はるさきエピローグ」
武田綾乃さんによる青春小説が原作で、北宇治高校の吹奏楽部が舞台のアニメ「響け！ユーフォニアム」は演奏シーンのクオリティの高さが評判です。その第2期の最終話では、最後のコンクールを終え引退した3年生メンバーが卒業を迎えますが、ここでも演奏が重要な役割を果たしました。
最終話におけるハイライトは、卒部会で演奏される1年生と2年生だけの「三日月の舞」。本作の吹奏楽コンクール演奏曲であるオリジナル曲「三日月の舞」はいくつかバージョンがありますが、ここで演奏されるバージョンは3年生がいなくなったためやや音が薄めです。この演奏によって、改めて先輩たちがいなくなることが示され、さらにこれまでの名シーンの回想が重なり寂しさを演出します。その後、卒業していく田中あすかから、主人公の黄前久美子に手渡される1冊のノートで明かされる意外な事実もあわせて、あまりに美しい卒業エピソードでした。