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今も続編が登場する『装甲騎兵ボトムズ』 異色すぎてロボットアニメの代表格に

後世に多大な影響、リアルでスピード感あふれる戦闘描写

主人公の乗機が「特別仕様」でない量産機……という設定も斬新だった。画像は「装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ レッドショルダーカスタム ST版 色分け済みプラモデル」(ウェーブ)
主人公の乗機が「特別仕様」でない量産機……という設定も斬新だった。画像は「装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ レッドショルダーカスタム ST版 色分け済みプラモデル」(ウェーブ)

 また、主人公機のロボットであるAT(アーマードトルーパー)・スコープドッグも異彩を放っていました。

 当時のアニメでは、主人公機とは特別強力な存在であり、替えは効かないのが当たり前の存在でした。しかしスコープドッグは大量生産品であり、ジャンクヤードに行けばスクラップになった機体がゴロゴロしており、それほど機械の知識がないキリコでも、使えそうなパーツを集めて組み立てれば、とりあえず動く機体を作り上げられるほど簡単な造りをしていたのです。

 ロボットアニメでは敵の攻撃を装甲ではじく光景が当たり前でしたが、スコープドッグの装甲は薄く、銃弾は簡単に貫通してしまいます。パイロットの保護など考えられておらず、人も機械もただの消耗品として扱われるのが、『ボトムズ』では当たり前の光景でした。

 さらに、スコープドッグは巨大な銃やミサイルが主兵装となっていたのも、リアル感の演出に一役買っていました。また、機体の足裏に備え付けられたローラーダッシュ機構は、それまでのロボットアニメでネックとなっていた高速高機動の地上戦演出を可能としており、アニメの演出に新たなページを加えるほどのスピード感あふれる戦闘が展開され、多くの視聴者を虜(とりこ)にしたのです。

 近接戦闘でも、火薬を炸裂させ腕部を撃ちこむ「アームパンチ」や、金属の杭を叩きこむ「パイルバンカー」など新たなギミックが登場し、後のさまざまな創作作品に大きな影響を与えています。

 作風、主人公像、主役ロボット、ロボのギミックなど、当時のアニメに新しい風を吹き込んだ『装甲騎兵ボトムズ』。まだ見たことがないという方も、最近見ていないという方も、もし機会があればぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。「ボトムズの子供たち」と言える多くの作品の原点が、そこにあります。

(早川清一朗)

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