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武器は充実、防御はスカスカ…『ボトムズ』の「スコープドッグ」は非情な戦場の象徴?

多種多様なバリエーションが登場

「スコープドッグ ターボカスタム」は、過激なスピード性能を備えたバリエーションだった。画像は「装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ ターボカスタム ST版 色分け済みプラモデル」(ウェーブ)
「スコープドッグ ターボカスタム」は、過激なスピード性能を備えたバリエーションだった。画像は「装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ ターボカスタム ST版 色分け済みプラモデル」(ウェーブ)

 スコープドッグはトータルのバランスと拡張性及び汎用性の高さ、生産の容易さから数千万機がロールアウトしたとされており、事実上の標準型ATとして認知されています。

 投入された戦場の多様さから、地形・用途に応じたカスタマイズが施されたバリエーションモデルも多数存在するのも、スコープドッグ系列の特徴です。

 TV本編では第2クールの「クメン編」に、湿地戦闘対応型の「ATM-09-WR マーシィドッグ」が登場し、主人公のキリコ・キュービィが乗り込み多大な戦果をあげています。
 
 マーシィドッグは水中でも使用可能なハイドロジェットを搭載し、機体から水分や空気を追い出すエアバージ機能を備えています。脚部ホイールも下部ではなく側面に取り付けられるなど、水地での機動性を確保するための改装が施されていますが、気密性は下半身に限られており、上半身からは容易に浸水する欠陥を抱えているのも、スコープドッグ系ATらしさなのかもしれません。

 その他にも、雪上専用モデルの「ATM-09-SNC アバランチドッグ」、警察任務用「ATM-09-STR ライアットドッグ」など多くのバリエーションモデルが登場しますが、最も重要なカスタム機として挙げられる機体といえば、ATM-09-STTC スコープドッグ・ターボカスタムに他ならないでしょう。

 OVA『装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』に登場したこの機体は、脚部裏に大型ブースターを追加したジェットローラーダッシュ装置を備えており、熟練兵でなければとても扱えない加速性能を備えています。しかしながら安定性と操作性は劣悪であり、事故が多発、正式量産化は見送られました。

 今回放送されるOVA『ザ・ラストレッドショルダー』でキリコ・キュービィをはじめ元レッド・ショルダー隊員が使用した機体は、スクラップから作り上げたターボカスタムのレプリカであり、「アテにならねえ部品がざっと50ほどある」状態ながらも、敵対するレッド・ショルダー隊員が駆る新型AT「X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー」を多数撃墜しています。

 時代が進み、新型が多数登場する状況となっても、多数が現役で活躍しているスコープドッグ。彼らの活躍が終わる日が来るのは、まだまだ先の話なのかもしれません。

(早川清一朗)

【画像】形もいろいろ選べます…「スコープドッグ」のバリエーション機(5枚)

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