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50周年の『超人バロム・1』 より怪奇性を追求した悪役が意外な事件を起こした?

誕生から半世紀を迎えた『超人バロム・1』。ヒーローとしての人気は『仮面ライダー』と並び、独特の怪奇要素が前面に出された怪人たちは当時の子供たちのトラウマになったほどでした。しかし、とある事件が番組の運命を大きく変えることになるのです。

もともとはTV特撮ヒーローではなかったバロム・1

50周年を迎えた『超人バロム・1』のDVD2巻(東映ビデオ)
50周年を迎えた『超人バロム・1』のDVD2巻(東映ビデオ)

 本日4月2日は、半世紀前の1972年に特撮ヒーロー番組『超人バロム・1』が放送開始した日です。つまり2022年は放送50周年。前年の『仮面ライダー』のヒットから一気に特撮ヒーロー番組が増えたこの時期に、本作が世間に与えた影響について振り返ります。

 本作は、1970年から約1年間『週刊ぼくらマガジン』に連載されていたマンガ『バロム・1』が原作です。作者は『ゴルゴ13』で有名な、さいとう・たかを先生。前述の『仮面ライダー』以前に発表されていた作品でした。

 本作の企画は出版元の講談社から、『巨人の星』で縁ができたよみうりテレビ側にTVアニメとして打診されたことがきっかけだったそうです。しかし、ディスカッションを重ねていくうちに、第二の『仮面ライダー』として特撮ヒーロー番組へと舵を切ることになりました。

 こうして特撮ヒーローとして再始動することになった本作は、マンガ版では青年の顔だったバロム・1を、テレビ版の仮面ヒーロー的なデザインに変えています。モチーフが「鳥」なのは、本作の仮タイトルのひとつが「鳥人バロム・1」だったことに由来するとのこと。

 ストーリーはマンガ原作版とは大きく変わっていません。宇宙から来た悪の化身「ドルゲ」から地球を守るため、平和の象徴である「コプー」は自らのエージェントとして、正義感の強い白鳥健太郎と木戸猛というふたりの少年にバロム・1への合体変身能力を授けます。そして健太郎と猛の友情の心がひとつになった時、誕生するバロム・1はドルゲが差し向ける悪のエージェントであるドルゲ魔人と戦うことになる……というものでした。

『仮面ライダー』と製作会社が同じ東映だったことから、本作ではその差別化がはかられています。たとえばキックが主体のライダーと違い、バロム・1はパンチが主体でした。トドメの必殺技も、「バロム爆弾パンチ」となっています。

 また、ライダーがサイクロンによるオードバイアクションがメインでしたが、バロム・1は変身アイテムでもある「ボップ」が変形したマッハ・ロッドによるカーアクションを中心にしていました。このマッハ・ロッドのデザインも当時の子供には大人気で、オモチャの売り上げにも貢献しています。

 裏番組が人気アニメ『ムーミン』だったことから視聴率的には苦戦していましたが、当時の子供たちの人気も高く、その勢いは『仮面ライダー』に迫るほどだったかもしれません。しかし、それとはまったく別の、予想外の問題が本作に暗い影を落としたのです。

50周年の『超人バロム・1』はマンガやアニメでも人気(4枚)

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