ルパンは不二子ちゃんにキスできたことはあるのか? 50年にわたるふたりの謎関係
誰もが知っている『ルパン三世』ですが、ルパンと不二子の関係はいつだってつかず離れず。今回は、膨大なエピソードのなかから、ふたりの「キスシーン」に着目して掘り下げて行きます。
キスを迫るルパン……不二子が応じてくれたことはあるのか?
アニメ『ルパン三世』シリーズ(原作:モンキー・パンチ)において、ルパンが「ふぅじこちゃぁ〜ん」と峰不二子に向かっていったとき、次に待っているのは熱烈なキスシーンでしょうか。おそらく、皆さまのなかにはお預けを食らって悔しがるルパンの顔が浮かんだことと思います。ルパンと峰不二子の関係は、なんともミステリアス。彼女の裏切りは常であり、ときにはルパンの方が不二子のことを冷たく突き放す(ように見える)場面もしばしば登場します。
さて、そんななか実に素朴な疑問として、そもそもルパンは不二子ちゃんとまともに「キス」できたことはあるのでしょうか? アニメ放送開始から50年以上が経過した今、ルパンと不二子ちゃんのキス遍歴をおさらいします。
●映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』がもっとも印象的?
ルパンが峰不二子とちゃんとキスできたシーンは、全くないわけではありません。代表例で言うと、1978年公開の劇場版『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のラストにおいて、マモーに救助された不二子はルパンとキスを交わします。
その後、ルパンが不二子の乳頭を指先でタッチする狼藉を働き、どうにもロマンチックな雰囲気はそこで終了。不二子もミステリアスながら、ルパンの心象もまた謎です。そんなふたりの関係を象徴する名シーンでした。ではテレビシリーズはどうだったのでしょうか。
●PART2第130話「ルパン対奇人二面相」でようやくキッス
テレビシリーズにおいてのキスシーンは貴重です。それでいて、突如描かれるので目が離せません。1980年放送のシーズン2の130話「ルパン対奇人二面相」にて、お預けにお預けをくらい続けたルパンが、とうとう不二子にキスできた場面が登場します。
芸術家ダレによって「燻製」にされてしまったルパンを前に、不二子が「だったらキスぐらい自由にさせてあげればよかったわ」と泣き崩れると、実は生きていたルパンが彼女の顎をクイともちあげキスをします。その後、不二子のビンタによって、やはりムードは打ち壊されてしまうのですが……。