『マインドシーカー』は今では許されない怪作? 「超能力開発ソフト」の中身は運ゲー
開発者は案外本気だったかも…本作の発売が「許された」時代

先述したように、本作の実態は超能力がないであろうプレイヤーでも何度もリトライすればいずれクリアできる「運ゲー」です。その内容と「超能力開発」という荒唐無稽なテーマの本作は、プレイしたユーザーの間で長年「ネタ」として扱われてきました。
しかし、当時のゲーム雑誌を読む限り、紹介記事にゲーム内容を茶化すようなニュアンスは見当たらず、「超能力開発ソフト」として宣伝されています。思えば、ゲーム内容自体も随所に「開発者側は本気なのでは?」という部分が見受けられます。
ゲーム冒頭で「エスパーキヨタ」から呼吸法やリラクゼーションの指導を受けるのですが、この内容自体は至って真面目です。ゲームクリア後のエンディングメッセージも多分にスピリチュアルなものですが、ふざけている印象は受けません。超能力でゲーム内の乱数を操作できることを想定していたというウワサもあります。
本作の発売年である1989年は、スピリチュアルやオカルト的なものに関して今より遥かに大らかであったかと思います。そういった時代背景が生み出した産物なのかもしれません。
もしかしたら、開発側は案外本気だったかもしれない「超能力開発」というコンセプト。どちらにしても、二度と同様のゲームが出ることはないでしょう。機会があったら「運」試しにプレイし、合わせて本作の発売が許された当時の空気感を味わってみるのも一興かと思います。
(Nuruhachi)


