人間サイズだからこそ怖いウルトラの「等身大」宇宙人たち 侵略どころか通り魔まで?
ウルトラシリーズには身長2メートルほどの、人間とそう変わらないサイズの宇宙人がさまざま登場しています。不気味で異形の姿をした彼ら宇宙人とばったり遭遇した時を想像してみると、怪獣より恐怖を覚えませんか?今回は、そんな人間サイズだからこそ怖い宇宙人たちをご紹介します。
暗躍する「等身大」宇宙人たちにゾワゾワ

ウルトラマンの敵といえば、ビルも簡単に壊してしまうほどの身長を持つ「巨大な怪獣」というイメージが一般的ですが、地球を侵略する目的でやってきた「宇宙人」たちも数々登場します。こちらもウルトラマンにあわせて巨大なものが主流ですが、なかには人間サイズのまま暗躍した宇宙人たちも登場しており、そんな彼らの方が怪獣よりも、より身近に感じられて怖かったりします。この記事では、そんな巨大じゃないからこそ怖い「等身大宇宙人」たちをご紹介します。
●受け継がれる不気味さ「バルタン星人&セミ人間」
常に人気怪獣・星人のトップクラスの座を獲得するバルタン星人も、はじめは人間サイズで登場しています。セミのような顔つきに、両手は巨大なハサミ、「フォフォフォ」の特徴的な声を発するバルタン星人ですが、その身長は自由自在です。ミクロサイズから50メートル程度にも変化することができ、劇中では薄暗い建物内で分身術を披露する不気味さも持ち合わせています。
そんなバルタン星人の原型とも言われるのが、『ウルトラQ』で登場したセミ人間ことチルソニア遊星人です。身長は1.8メートルで当初は人間男性に化けていましたが、本当の姿は「セミ人間」の名の通り、セミの頭部に人間の胴体という容姿です。おまけに劇中では、目をグリグリ回転させてきます。これだけでも子供や虫嫌いの人にはショッキングな内容ですが、ビニール製の透明なスーツも着用して、知性が漂うあたりも不気味さを加速させていたのではないでしょうか。
●セーラー服姿も披露「ゼットン星人」
ウルトラマンを初めて倒した怪獣として有名なゼットンですが、それを操るのがゼットン星人です。地球侵略を企むゼットン星人は、最終話「さらばウルトラマン」に登場。円盤部隊として襲来しますが、科学特捜隊によって大半が撃墜されます。そのなかでもゼットン星人のひとりが基地の内部に侵入、岩本博士に化けて基地を破壊していきました。
こちらも『ウルトラQ』に登場したケムール人と見た目が似ており、いびつな形の頭部からのぞく眼球がインパクト大。『ウルトラマン』以後のシリーズでも度々登場していますが、相変わらず異形の怪人感を突き通すなかで、『ウルトラマンオーブ』で披露したセーラー服姿は必見です。