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70年代を席巻した「UFOブーム」 アニメ、特撮が続々放送、海外で「視聴率100%」の快挙も

UFOとアメフトの関連性はあったのか?

 『UFO戦士ダイアポロン』は、「複数の人型ロボによる巨大合体」を描き、後世に大きな影響を与えた。画像は「放送開始40周年記念企画 UFO戦士ダイアポロン Blu-ray Vol.1」(TCエンタテインメント)
『UFO戦士ダイアポロン』は、「複数の人型ロボによる巨大合体」を描き、後世に大きな影響を与えた。画像は「放送開始40周年記念企画 UFO戦士ダイアポロン Blu-ray Vol.1」(TCエンタテインメント)

 続いては、1976年4月6日から9月28日まで放送された『UFO戦士ダイアポロン』です。『週刊少年キング』に連載されていたマンガ『銀河戦士アポロン』が原作となりました。アニメ化に際して巨大ロボ「ダイアポロン」を登場させています。

 このダイアポロンは、「複数の人型ロボットが合体し、1体の巨大ロボットとなる」という設定を初めて導入したロボットアニメです。ちなみに本作では合体でなく「合身(がっしん)」という造語が使われていました。これは「合体」が他社に商品登録されていたために生まれた造語だそうで、呉服関連の用語「合身(あいみ)」とは無関係だそうです。

 ちなみに、このダイアポロンには他の巨大ロボットにない特異な設定がありました。それは、3体の小型ロボが合体後、その中身では主人公であるタケシが巨大化、ダイアポロンと融合することで完全な姿になるというもの。つまり単純な操縦型の巨大ロボットではありません。「合身」は合体のような機械だけの接続ではなく、人機一体になるということです。

 この作品での「UFO」は、主人公チームの「UFO少年団」が乗り込む戦闘機でした。エンディング曲でも「空飛ぶ円盤」という単語が使われているなど、当時のUFOブームを積極的に作品に取り入れようとするスタンスが見受けられます。

 続いては特撮ヒーロー番組になりますが、1978年4月8日から12月28日まで放送された『UFO大戦争 戦え! レッドタイガー』。もともとは後楽園ゆうえんち(現在の東京ドームシティアトラクションズ)が野外劇場用オリジナルヒーローショーとして企画したものでした。そのため、筆者をはじめ当時の子供たちの初見は、ほとんどがTVCMの映像だったと思います。

 若い世代の方はご存じないと思いますが、後楽園ゆうえんちのヒーローショーはもともとTVで人気だった『仮面ライダー』から始まり、シリーズ第1期が終わったことで『秘密戦隊ゴレンジャー』へとバトンタッチしました。

 この過渡期に番組事情に左右されず、安定して活用できるオリジナルヒーローとして企画されたのが本作です。野外劇場では仮面ライダーやゴレンジャーとの共闘も展開されましたが、『バトルフィーバーJ』からスーパー戦隊シリーズに切り替わって、以降は現在に続く流れになりました。

 この作品では宇宙からの侵略者ブラックデンジャー軍団を「UFO軍団」と呼ぶこともあり、UFOは敵として存在しています。このUFOは「ジャンケンUFO」と呼ばれ、グー機、チョキ機、パー機が登場しました。

 ちなみに前述した2作品とも、アメリカンフットボールをデザインモチーフにしていますが、特にUFOとは関係ありません。当時ブームというわけでもなく、日本でアメフトを盛り上げようとする運動が一部であったようで、その影響ではないかと考えられます。この時期に製作された他のアニメや特撮作品でも、アメフトがモチーフに使われていることもありますが、筆者を含めた当時の子供にはブームだったという印象はありません。

 一方、こういった70年代後半のUFOブームは、ほかにもピンク・レディーの歌ったヒット曲「UFO」(1977年)、カップ焼きそばの「日清焼そばU.F.O.」(1976年)といったものを生み出しました。

 そして、この頃のUFOブームが下地となって、矢追純一さんによるUFO特番が80年代から90年代の間、TV番組としてお茶の間を騒がせます。しかし、昨今ではあまりこういった話題が騒がれることが少なくなって、あの頃のようにUFOに対してのロマンや神秘性は影をひそめるようになりました。みなさんはUFOに対してどんな印象を持っていますか?

(加々美利治)

【画像】いま見ても超カッコイイ! UFOと合体するロボ「グレンダイザー」(9枚)

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