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懐かしの80・90年代「ゲーム雑誌」の想い出 「ウソ技」や付録CDが楽しみだった!

1980年代~90年代初頭にゲームの頼れる情報源となったゲーム雑誌。特定の雑誌を好きになったり、複数の雑誌を読み比べたりするのを楽しんだ人もいたことでしょう。「ファミマガ」や「HIPPON SUPER!」など、筆者が夢中になったゲーム雑誌の思い出を紹介します。

ゲーム雑誌を嬉々として読み比べる…そんな時代がありました

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売を機に復刻された「ファミリーコンピュータMagazine」(徳間書店)
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売を機に復刻された「ファミリーコンピュータMagazine」(徳間書店)

 まだインターネットが一般的ではなかった1980年代から90年代初頭。当時のゲーム少年の情報源といえば、口コミやゲーム雑誌がほとんどでした。雑誌ごとに異なる強みや特徴を持っていたり、特定のタイトルを強くプッシュしたり、ときには口さがないぶった切り方をしたりなど、その時代を過ごした筆者はいろいろなゲーム雑誌を読み比べるのが好きでした。往年のゲーム業界に彩りを添えたゲーム雑誌のなかから、特に印象に残っているものを紹介します。

●「ウル技」が楽しかった「ファミリーコンピュータMagazine」

「ファミマガ」の愛称で親しまれた、徳間書店による隔週のゲーム雑誌です。さまざまなゲームの裏ワザを「超ウルトラ技(テクニック)」…通称「ウル技(ウルテク)」として紹介する定期連載コーナー「スーパーウルトラテクニックイズ」が最大の特徴でした。

 数ある「ウル技」のなかにひとつだけ再現できない「ウソ技(ウソテク)」がまぜられており、それを当てるのが「クイズ」だったというわけです。持っているゲームであれば実際に再現しようとしてみたり、持ってないゲームのなかに「ウソ技」がないか考えてみたり…ゲームに異なる角度からの楽しみ方を与えてくれたコーナーでした。

 ゲームのコミカライズも名作ぞろいでした。特に、ベガに洗脳されたケンがリュウと対峙し、残されたわずかな理性でコンクリートの壁に昇竜拳を打ってその激痛で洗脳を解く友情シーンが泣かせる『ストリートファイターII』や、街で一般人として暮らしていたジェラールの孫が七英雄との確執を終わらせるために剣を取り、帝国の最終皇帝として立ち上がる『ロマンシング サガ2』のコミカライズは今でも名作だと思っています。あぁ、読み直したくなってきた……。

●読者投稿コーナーの楽しさを知った「HIPPON SUPER!」

 JICC出版局(現・宝島社)刊の月刊誌で、元々は「ファミコン必勝本」という誌名でした。読者投稿を軸とした人気タイトルのファンページ連載に力を入れていたのが特徴で、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』、『ウィザードリィ』、『女神転生』を「4大RPG」と定義し、それぞれ「ドラゴンクエスト マスターズクラブ」、「ファイナルファンタジー 竜騎士団(ナイツ)」、「ウィザードリィ 友の会」、「女神転生ファンクラブ 邪教の館」というコーナーが毎号掲載されていました。

 筆者もこの4タイトルが好きでしたので、このコーナーが読めるというだけで雑誌を買う理由になっていましたね。これらはいずれも長寿コーナーで、それぞれ単独の書籍としても発売されました。ネットがない時代だっただけに、同じゲームを好むさまざまなプレイヤーたちの声やイラストを楽しめるのは唯一無二の武器であったといえます。

 また、『グラディウスII -GOFERの野望-』や『スナッチャー』など、PCエンジン SUPER CD-ROM2で「ゲームとして面白いうえに世界観もやたらとかっこいい」ゲームの移植作品を次々とリリースしていたコナミが唐突に『ときめきメモリアル』を投入してきたときに「一体コナミはどうしてしまったんだ! だがこのゲームはめちゃくちゃ面白い!」というような身も蓋もない称賛をして大プッシュしたのもこの雑誌で、筆者はそれを見て美少女ゲームへのトビラを開いてしまいました。ちなみに、『ときメモ』は本当に名作でした。

【画像】懐かし過ぎ! ゲームライフを豊かにした往年のゲーム雑誌や書籍(6枚)

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