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懐かしの80・90年代「ゲーム雑誌」の想い出 「ウソ技」や付録CDが楽しみだった!

毎号の付録CDを聴きこんだ「SUPER FAMICOM Magazine」

毎号の特別付録CDが楽しみだった「SUPER FAMICOM Magazine」VOL.1(徳間書店インターメディア)
毎号の特別付録CDが楽しみだった「SUPER FAMICOM Magazine」VOL.1(徳間書店インターメディア)

 出版社は「ファミマガ」と同じ徳間書店で、正確には定期刊行される雑誌ではなく、2~4か月程度の間隔で不定期刊行されるムック本のような書籍でした。そしてこの本の最大の特徴は「発売間近の新作ゲームのBGM」を収録した特別付録CDが毎号必ず付属することにありました。

 これはゲームファンにゲームを「BGM買い」させるきっかけを与えるおもしろい試みでした。筆者はこの付録CDがきっかけで購入したゲームが何本もあり、具体的には『伝説のオウガバトル』、『アルバートオデッセイ』、『ポップンツインビー』、『聖剣伝説2』、『ファイアーエムブレム 紋章の謎』などが挙げられます。

 また、付録CDに収録された曲はタイトルだけでなく作曲者名も表記されていたので、それもこの本で自然と覚えていきました。今日もアニメやドラマなどの作曲、アーティストへの楽曲提供などで活躍されている菅野よう子さんの名前を筆者が初めて知ったのはこの本でした。本書の付録CDに収録されていた、菅野さんの作曲による『大航海時代II』の「WIND AHEAD(オーケストラバージョン)」がジャジーな名曲で、リピートして延々と聴いていたのを思い出します。

●アーケードゲームの攻略は随一だった「ゲーメスト」

 新声社によるアーケードゲーム専門誌で、筆者が買い始めたころは月2回刊行でした。90年代初頭は、家庭用ゲーム機に最新のアーケードゲームを完全移植するのはまだ難しかったので「最先端の格闘ゲームやシューティングゲームなどを楽しむならゲーセンへ!」という時代でした。

 ネット上では今もしばしば数々の「おもしろ誤植ネタ」が今も取り上げられることがある雑誌で、たしかにそういう一面もありましたが、スーパーファミコンで『ストリートファイターII』にハマってゲーセンに通いはじめていた筆者としてはこの雑誌なくして格闘ゲームの上達はありえませんでした。

 参考書(ゲーメスト)を読んで知識を得て、(ゲームセンターでの)実践、反復練習で身につける。当時は楽しんでやっていましたが、こうやって書いてみるとなんだかゲームというより楽器やスポーツの練習をしているみたいですね。また、「ゲーメスト」は特定の人気タイトルを徹底攻略するムックシリーズも同時展開しており、そちらにも助けられました。

 ゲーム雑誌は今も複数の出版社から刊行されていますが、速報性をともなうニュースはWebメディアに一歩譲ってしまうこともあり、今回紹介した雑誌が刊行されていた往年と比べるとさすがに数を減らしています。筆者はゲーム好きやゲーム雑誌好きが高じてライターとなりましたが、今の仕事はほとんどがWebです。いやはや、時代の流れを感じますね。

(蚩尤)

【画像】懐かし過ぎ! ゲームライフを豊かにした往年のゲーム雑誌や書籍(6枚)

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