スーマリのあと、もう一度ブームを沸騰させた「1987年発売のカセット」とは?【ファミコン40周年】
1986年に伝説が始まった

1986年になるとファミコンの勢いはさらに加速します。『ツインビー』や『グーニーズ』、そして3月にはファミコン初のRPGタイトルである『ハイドライド・スペシャル』が登場したのです。さらに『影の伝説』や『マイティボンジャック』、『グラディウス』、『スパイVSスパイ』など、傑作名作の発売が目白押しとなっていました。
そして5月27日には『ドラゴンクエスト』が登場し、今なお紡がれ続ける伝説が始まりました。とはいえ最初から大人気だったというわけでもなく、その面白さは徐々に浸透していく形で広まっていき、やがて大爆発を迎える日がやってくるのです。
6月には『魔界村』、そして2回目のハドソン夏のキャラバンで使用された『スターソルジャー』が登場し、さらなる盛り上がりを見せました。7月には『がんばれゴエモン!からくり道中』に『ソロモンの鍵』、8月には『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』や『北斗の拳』が発売されています。
9月には『高橋名人の冒険島』に『キングスナイト』、10月には理不尽ゲームとして名高い『ミシシッピー殺人事件』、11月には体感ゲームである『ファミリートレーナー』や『迷宮組曲 ミロンの大冒険』などが発売され、まさに多士済々(たしせいせい)の様相を呈していました。
各社が特に力を入れる12月ですが、ここで『トランスフォーマー コンボイの謎』が発売されています。当時各地の玩具店ではファミコン大会が開催されており、筆者も何度か参加しましたが、『コンボイの謎』はまったく弾が見えずにあっさりとやられて大恥をかいた記憶が色濃く残っています。
さらにこの月には『ファミスタ』こと『プロ野球ファミリースタジアム』に『たけしの挑戦状』『ドラえもん』など多数の名作怪作が登場しました。個人的には、このあたりから粗製乱造されたタイトルが目立ち始めているように感じます。
そして年が明け、迎えた1987年1月26日。ついに『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』が発売されました。「週刊少年ジャンプ」と連携して情報の公開が行われていたため人気が沸騰しており、発売日に多くの人が行列を作った初めてのカセットとなったのです。その後1988年、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売され、「社会現象」を起こすことになります。
(早川清一朗)
2023年はファミコン40周年・連載企画
●第1回
発売の年から『スーパーマリオ』登場までの歴史「欲しくても買えない」
●第2回
スーマリのあと、もう一度ブームを沸騰させた「1987年発売のカセット」とは?



