衝撃!『キャプテン翼』は海外ではTsubasaじゃなかった 「ベンジ」って誰?
日本がベスト16に輝いた「FIFAワールドカップカタール2022」で、海外メディアは選手の好プレーを「オリベル」や「ベンジ」のようだと報道しました。実はこのオリベルとベンジ、日本の代表的なサッカーマンガ『キャプテン翼』を指しているというのです。オリベルとベンジとは、いったい誰のことなのでしょうか?
2人の名前がある「理由」にも納得!
単行本の累計発行部数が7000万部を突破し、海外版も出版されている『キャプテン翼』は世界的に人気のサッカーマンガであり、多くの著名選手がサッカーの道を志すきっかけにもなっています。一方、海外での『キャプテン翼』は、まったく違うタイトルがつけられていることをご存知でしょうか?
まずスペインでは「オリベル・イ・ベンジ」という作品名で、日本語に訳すと「オリベルとベンジ」。オリベルとベンジとはいったい誰のことなのか、SNSなどではオリベルとベンジについて「オリベルは翼で、ベンジはライバルの日向小次郎? それとも岬太郎かな?」といった声があがっています。
実は「オリベル」は主人公の大空翼、「ベンジ」の正体は天才ゴールキーパーと称される若林源三のことです。日本では翼ひとりの名前を冠していたタイトルが、海外では若林を加えたふたりの名前に変わりました。ちなみに他の国の『キャプテン翼』についても、フランスでは「オリーブとトム」、イタリアでは「オリーとベンジ」と呼ばれています。どちらも「翼と源三」の意味です。
なぜ海外のタイトルには、若林の名前が欠かせないのでしょうか? 日本のサッカーでは得点を取りにいくフォワードや、攻守の要であるミッドフィルダーが人気のポジションですが、海外ではフォワードの次にゴールキーパーが重要であり、人気のポジションでもあるのです。そのため海外版のタイトルに、ゴールキーパーを務める「若林」の名前が欠かせないというわけです。
『キャプテン翼』がスペイン版で『オリベルとベンジ』になっていることについて、ネット上では「大空翼と若林源三のW主演になってるぞ」「海外の友だちにベンジを知らないのかと驚かれたことがある」などの声があがっています。数多くのライバルキャラが登場する『キャプテン翼』ですが、翼と若林のライバル関係を軸に読み返すと、再び胸を熱くして楽しめるかも知れませんね。
(LUIS FIELD)