ジャンプ主人公は血統がいいだけ? 「恵まれない環境」ではい上がった主人公たち
あの超有名スポーツ選手のパパは外国船の船長
『キャプテン翼』の大空翼もまた、特別な出自がないジャンプヒーローです。サッカー選手として大活躍する翼ですが、父親は船乗りでサッカーとはまったくの無縁。しかも不在がちで指導をしていた様子もありません。
幼少期からサッカーが大好きで身体能力が高い翼ですが、ロベルト本郷の指導をうけて本格的にサッカーに打ち込み、才能を発揮し始めたのは南葛市に引っ越してからのことです。実在のサッカー選手と比べても翼のスタートは少し遅めだったと言えるでしょう。
●問題児の家庭環境は謎だらけ
『スラムダンク』の桜木花道もまた一般家庭の出身です。しかし彼の家庭環境は謎に包まれています。回想シーンでは父親が倒れている様子が描かれていましたが、その生死も分からないままです。もしかしたら死んでしまったのかも…。
以上の点から花道がバスケットボールで活躍できたのは、両親の才能を受け継いだとか、恵まれた環境を与えられたおかげとは言えないでしょう。
●死体から剥ぎ取りをして生きていた
最後に紹介するのは『銀魂』から坂田銀時。やる気なさげで飄々とした態度の銀さんですが、その過去はハードです。幼少期は死体から持ち物を盗むことで何とか生き永らえており、吉田松陰に拾われてから寺子屋に通ったり剣術を訓練したりしていました。師に命を救われた点において銀さんと剣心は似ています。血筋よりも師匠の影響が大きいジャンプヒーローですね。
●ジャンプのマンガは血統主義とは言えない
紹介したキャラクター以外にも特別な出自のない主人公は多いです。現在の「ジャンプ」連載のラインナップを見る限り、親が偉大でないと活躍できないということはなく、むしろ自分の才能や特性を磨いたり、欠落した能力を補うために別の方面を努力したりといった作品が多いようです。
血統主義は運命論と似ています。自分がどこまで成果を出せるかは「親の偉大さ」によって決まるのではなく、自分が決めること。才能に恵まれなくても、自己分析に基づく努力や不屈の根性で戦う主人公を見ると、そのようなメッセージが伝わってくるようです。
(レトロ@長谷部 耕平)




