40代向けにおすすめの「異世界作品」とは? オトナ世代が共感できる「わかりやすさ」
厳しい世界での村づくりに、安らぐ瞬間も
●異世界のんびり農家

『異世界のんびり農家』は、内藤騎之介先生が「小説家になろう」で連載中の原作をアニメ化した作品です。
主人公の街尾 火楽(まちお ヒラク)はブラック企業に就職し、20代で身体を壊して長い闘病生活の末、39歳で人生の幕を閉じました。死後に「神」と出会った火楽は若返った健康な身体とさまざまな特殊能力を持つ「万能農具」を携えて異世界に転生することとなりましたが、火楽が目を覚ました場所は数々の危険な魔獣が闊歩する「死の森」と呼ばれる場所だったのです。
しかし火楽は生前に身に付けたさまざまな知識と万能農具の力を駆使し、土地を切り開き少しずつ生活水準を向上させていきます。インフェルノウルフのクロとユキ、イリーガルデーモンスパイダーのザブトンなどの魔獣とも仲良くなり、生活も安定するように。
そんな火楽のもと には罪を犯し人里を追われた吸血姫のルーや、ルーを追ってきた天使族のティアなどさまざまな種族が集い、にぎやかさを増していきます。火楽によって「大樹の村」と名付けられた集落は、いつしか多くの者にとって、かけがえのない大事なものとなっていくのでした。
原作者である内藤騎之介先生は、『巣作りドラゴン』や『ウィザーズクライマー』などの代表作を持つ「ソフトハウスキャラ(2020年3月に解散)」というゲームメーカーで長くシナリオを担当しており、『異世界のんびり農家』もソフトハウスキャラのゲームタイトルの空気を感じさせてくれる作品です。
キャラのゲームが好きだった方も、もちろんご存じない方も、シビアな世界なのにどこかのんびりとした生活の空気を感じさせてくれる『異世界のんびり農家』をご覧になってみてはいかがでしょうか。
(ゆうむら)