「一度観たら終わり」じゃないよ! 最終回迎えた『さらざんまい』の中毒性
自らの「欲望」と「闇」に向き合う主人公たち
人の「欲望」の持つ力を、テンポよくドロッとさせすぎず、抽象的でありながら真っ正面からテーマとして掲げていく本作品の展開、手法はさすがの一言です。最終話「第十一皿」では、彼らが持っていた「欲望」と「闇」のひとつひとつを彼ら自身がしっかりと認識し、消化していきます。
そうして踏み出す一歩は、地に足がついたもの。エンディングで描かれる場面チョイスには驚かされましたが、しかしそれさえも、彼にとってはきっと希望に満ちたものなのです。
また、本作品の魅力のひとつとして、唐突に行われる一稀たちのお決まりポーズ「さらっと」や、警察官として登場する新星玲央と阿久津真武の歌と踊り、そして「さらざんまい」の技の流れなど、作中で繰り返し描かれる決まり事の中毒性も挙げられます。
観れば観るほど新しい発見があり、作中に散りばめられた秘密がつながっていく『さらざんまい』は、一度観て終わりではなく、自分の納得のいく答えが見つかるまで繰り返し観てみたい作品です。ハマってしまえば、自分でも気づいていない、自らの心に潜んでいる「欲望」が漏えいするかも?
(きこなび 月乃雫)






