『神之塔:New World』ストーリーは原作を忠実に再現、省略されていた出来事も描かれる!【開発者インタビュー】
原作をさらに膨らませる! オリジナルシーン制作へのこだわり

チョン・ヨンサン氏:ストーリーのメインは、原作を忠実に実装した内容です。オリジナルストーリーも原作に関係ない新たな創造ではなく、物語の中で省略されていた部分や、描ききれなかった出来事などをお届けできるように作りました。こうしたオリジナルストーリーは今後、イベントモードなどで順次提供する予定です。
なかには私たちが新たに創作した話を、原作の物語に溶け込ませたシーンもあります。たとえば冒頭で主人公の「夜」が塔の最下層に入り、達成不可能なミッションをクリアしなければいけない場面。このとき真田ユリが「夜」に協力する話がありますが、なぜユリが最下層に来たのかは、これまであまり語られてきませんでした。そのため「ここに来るまでの過程ではこんな話があったのだろう」と、新たなシーンを追加しています。
――キャラクターデザインでこだわったポイントを教えてください。
キム・ヨンウォン氏:キャラクターのアイデンティティを生かしつつ、現代の流れに合ったトレンディなデザインに見えるよう、何度も調整を重ねました。
――バトル画面の設計や必殺技の演出などで工夫した点はありますか。
キム・ヨンウォン氏:ユーザーが原作をスマホ画面で眺めながら想像していた戦闘シーンを生き生きとしたキャラクターでお見せできるよう、丁寧に準備しました。とくにこだわったのが、アニメ的な表現です。

――オリジナルストーリーの内容はどのように決めましたか。
キム・ヨンウォン氏:通常のゲーム開発では、文章で書かれた企画書や、参考映像、画像をもとに作業を進めます。しかし本作では必殺技のカットイン以外にも、戦闘シーンやストーリーシーンなどを作るための資料を、TVアニメに相当するほどの分量で用意しました。また、各担当者の認識を合わせて完成度を高めるために、アニメーションの絵コンテを描けるスタッフにも参加してもらっています。アニメーションパートでは「このキャラクターが生きて動いている」というリアリティを感じてもらうために、アニメーターの作画と、モーションキャプチャを全面的に組み合わせて表現しました。