「自分に撮らせてほしい」庵野秀明監督が「ナウシカ続編を作る」噂の真相 主演声優も反応?
「『エヴァ』は『ナウシカ』のつづきを作っているんだ」

庵野監督は「僕がやりたいのは(原作の)7巻です」と明言しています。「『ナウシカ』の7巻は宮さんの最高傑作」とも言っています。宮崎監督の「負の部分」がストレートに出ているところが好きなのだそうです。
7巻は、ナウシカが「オーマ」と名付けた巨神兵とともに、トルメキアと敵対する土鬼(ドルク)の首都シュワにある「墓所」に向かって旅に出るというお話です。「墓所」には滅び去った旧文明の高度な科学技術が保存されていました。ナウシカは「墓所の主」と対峙し、彼らの計画に反発します。
ナウシカは自分の信念を貫きますが、その一方で、庵野監督は物語のなかに濃厚にたちこめる宮崎監督の世界観、歴史観、人間観に惹かれたのではないでしょうか。
その後も庵野監督は『ナウシカ』への思いを抱き続けました。ある時期、庵野監督は鈴木敏夫プロデューサーに会うと「『ナウシカ』の続編を自分に撮らせてほしい」と伝えていたそうです。また、「『エヴァ』もまた『ナウシカ』のつづきを自分なりに作っているんだ」と語っていたといいます(『文藝春秋』2013年2月号)。
庵野監督の意欲は宮崎監督の耳に入っており、「『庵野がやりたい! 庵野がやりたい!」』って言うから、やるならやってもいいって、この頃思うようになっていってますけど」と認める一方、「どれだけ作るの大変だかわかるから『止めたほうがいいよ』『何バカなこと言ってんだ』ってそういう風に言ってたんだけど」と諌めてもいたそうです(『王様のブランチ』2013年8月10日)。
庵野監督は2012年に短編『巨神兵東京に現る』を企画しています(監督は樋口真嗣氏)。また、これまで自身の手で『シン・ゴジラ』(16年)、『シン・ウルトラマン』(22年)、『シン・仮面ライダー』(23年)を実現させてきました。だからこそ、『ナウシカ』の続編に期待するファンが少なからずいることもよくわかります。
『風の谷のナウシカ』の続編に期待しているのはファンだけではありません。ナウシカ役を演じた声優の島本須美さんは、次のように語っていました。
「庵野秀明監督がナウシカの続編を作る、みたいな話が時々持ち上がるじゃないですか。それを聞くと、『作るならキャストは総入れ替えなのかな』『でもオーディションくらいは呼んでほしいな』なんてことをやっぱり考えてしまいます(笑)。まあ、呼んでもらえれば何でも嬉しいんですけど。庵野さんとはまだお仕事をしたことがないですから、いつか一緒にできる日が来たらいいなあとは思います」(神戸新聞NEXT 2021年11月27日)
もし、庵野監督による『風の谷のナウシカ』の続編が実現するなら、そのときはぜひ島本須美さんが声を演じるナウシカに登場してもらいたいものです。
(大山くまお)



