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アミバ様はなぜ愛されるのか 作中屈指のゲスは『北斗』人気を下支えする功労者?

自称「天才」は本当だった?

『北斗の拳』全編を通しケンシロウ最大の危機ともいわれる、アミバとの戦闘におけるひとコマ
『北斗の拳』全編を通しケンシロウ最大の危機ともいわれる、アミバとの戦闘におけるひとコマ

 さらに最初にケンシロウと対峙したときも、アミバはケンシロウの拳を見事にさばいていました。ケンシロウがまだ本気を出していなかったとはいえ、そのへんのザコキャラとは一線を画す実力を持っていたと思われます。

 そのアミバは自分のことを「どんな拳法でもだれよりも早く修得することができる天才」と評していました。独自に北斗神拳を身につけたという事実からも、すべてがウソではなかったはずです。

 そのうえトキになりきるために自らの顔を変え、背中の傷までしっかり再現していた用意周到さは、只者とは思えません。

 そんな優れた才能と狡猾さを持ち合わせながら、行動や発言は小物の悪役そのもので、ゲスな方向に突き抜けていたのが、アミバのなんとも残念なところです。

 とくにトキの名を貶めようと思ったきっかけが、村人に雑な治療を施したのをトキにとがめられ、軽く顔を叩かれただけ、というのは、あまりにも些細な理由すぎて呆れてしまいます。

【拳王軍のみならず】実はわりと多い「職務に忠実なザコ」(5枚)

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