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『ウィザードリィ』とメディアミックス 『隣り合わせの灰と青春』が果たした役割とは

いまなお続く『ウィザードリィ』の新たなメディア展開

リイド社ボーダーコミックス『魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春』第1巻 書影
リイド社ボーダーコミックス『魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春』第1巻 書影

 1990年代に入ると、ファミコン情報誌などでゲーム原作の漫画が連載されるのは、ごく当たり前の状況となりました。

「ゲームのメディアミックス化」としては、たとえば1987年時点でも『アテナ』(SNK、当時)の付録として主題歌のカセットテープが同梱されるなど、多方面でさまざまな形の試行錯誤が繰り返されていたため、大きな流れは変わらなかったかもしれません。しかし「ゲーム原作の漫画や小説が成立する」ことを証明した『ウィザードリィ』の展開は、先駆者として大きな影響を与えたのではないでしょうか。

 その『ウィザードリィ』は、実は近年、次々と新たな展開がなされています。

『隣り合わせの灰と青春』は2023年10月現在、『魔境斬刻録 隣り合わせの灰と青春』(原作:ベニー松山 /漫画:稲田晃司)とのタイトルでコミカライズされ、マンガ配信サイト「コミックボーダー」(リイド社)で連載されており、2023年10月25日(水)に単行本第1巻が発売される予定です。権利関係の問題で魔法の名前が変更されているものの、ストーリーは踏襲されており、かつて頭の中で光景を想像していた物語を絵で楽しむことができるようになっています。かつてのファンならば押さえておきたい作品でしょう。

 また、新作小説として『ブレイド&バスタード』(著:蝸牛くも/イラスト:so-bin/ドリコム「DREノベルス」刊)も登場しており、2023年10月現在では第2巻まで発売されています。楓月誠氏によるコミカライズも、ドリコムのマンガ配信サイト「DREコミックス」で連載されています。10月から12月にかけて単行本も発売される予定なので、興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか。

 現在アーリィアクセスが行われているSteam版(PC用)ゲーム『ウィザードリィ外伝 五つの試練』(イード)も、2023年10月26日(木)の正式リリースが予告されています。

『ウィザードリィ』は令和の世になっても、まだまだ楽しませてくれそうです。

(早川清一朗)

【画像】ビキニアーマーが眩しい! ソフトにカセットテープを同梱したFC版『アテナ』(3枚)

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