友達? 恋人? 『進撃の巨人』エレンとミカサの不思議な関係 その結末は…?
TVアニメ『進撃の巨人』が最終回を迎えるにあたり、注目したいポイントとして、エレンとミカサの関係を改めて振り返ります。強い絆で結ばれたふたりではありますが、そこに恋愛感情のようなものはあったのでしょうか。
解釈の割れるエレンとミカサの「関係」

TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season 完結編(後編)が、いよいよ2023年11月4日深夜に放送されます。物語がどんな結末を迎えるのか気になる一方、主人公のエレン・イェーガーとその幼なじみであるミカサ・アッカーマンの関係がどうなるのかも注目したいポイントです。
ふたりの出会いは、アニメ1期第6話で描かれました。ミカサが9歳のころ、その家に強盗が押し入ります。のちに調査兵団にて最強クラスの兵士となるミカサではあるものの、当時は非力な幼女にすぎません。両親を殺され、さらわれてしまったミカサを助けたのは、同じく9歳のエレンでした。
エレンは強盗のいる小屋にひとりで侵入し、ミカサと協力して強盗を殺害します。両親が殺され帰る場所がなくなったミカサは、エレンの父であるグリシャ・イェーガーのはからいでエレン一家とともに暮らすことになるものの、それでも悲しみと絶望に包まれるミカサに対し、エレンは自分のマフラーを巻き、「早く帰ろうぜ、俺たちの家に」とその手を取って、ミカサの心を救うのでした。ミカサはこの時エレンからもらったマフラーを、ずっと身につけ続けることになります。
以来ミカサは、ともすれば「ヤンデレ」などと評されるほど、エレンに執着するようになっていきました。たとえばアニメ1期第3話、訓練兵時代のエピソードでは、エレンが失敗を続けていた立体駆動装置の基礎訓練でついに成功できた瞬間、エレンはミカサに対し「どうだミカサ!(中略)もうお前に世話焼かれることもねぇな!」と目で訴えかけます。これに対しミカサは「これで私と離れずに済んだと思って安心している」と、独自の解釈をするのでした。
やがて、アニメ2期第37話にて、ふたりは巨人に取り囲まれ絶体絶命のピンチに陥ります。次々と仲間が斃(たお)れ、かつて自分たちを救ってくれたハンネスも眼の前で巨人に捕食されてしまいました。そのような窮地に立たされながらも巨人に変身できず、自身の存在を否定し悲嘆の叫びを挙げるエレンに対して、ミカサは「私と一緒にいてくれてありがとう。私に生き方を教えてくれてありがとう。私にマフラーを巻いてくれてありがとう」と素直な感謝を伝えます。
この言葉を受けエレンは「そんなもん、何度でも巻いてやる。これからもずっと、俺が何度でも」と返し、相変わらず絶望的な状況のなか、それでも再び立ち上がったのでした。互いに絆の強さを確かめ合った、特筆すべきシーンといえるでしょう。