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『ルパン三世』のルーツ? いま観ても斬新な、3本の元ネタ実写映画

実写映画とアニメ『ルパン三世』の意外なつながり?

映画『殺しの烙印』日活100周年邦画クラシック HDリマスター版(Happinet)
映画『殺しの烙印』日活100周年邦画クラシック HDリマスター版(Happinet)

 鈴木清順監督が日活を辞めることになった問題作『殺しの烙印』(1967年)も、『ルパン三世』に影響を与えた作品として語られることの多い作品です。宍戸錠演じるプロの殺し屋が殺し屋ランキングの順位をめぐって、他の殺し屋とシビアに殺し合うというハードボイルドタッチのアクション映画です。『殺人狂時代』と同じくモノクロ映画ですが、のちに『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)などの傑作映画を放つことになる鈴木清順監督ならではの、スタイリッシュな映像美が炸裂した作品でした。

 モンキー・パンチ氏は、『殺人狂時代』や『殺しの烙印』から影響を受けたとは明言はしていません。でも、少なくともアニメ版『ルパン三世』がこの2作品と密接に関わっていることは確かです。なぜなら、『殺人狂時代』のシナリオを手掛けた脚本家・山崎忠昭はTVアニメにも数多く参加しており、アニメ版『ルパン三世』の記念すべき第1話「ルパンは燃えているか…?!」の脚本担当としてクレジットされているからです。

 一方、『殺しの烙印』は脚本家チーム「具流八郎」によるものですが、チームの中心人物だった大和屋竺は、アニメ版『ルパン三世』第1シリーズの第2話「魔術師と呼ばれた男」などの印象的なエピソードを書き、アニメ版第2シリーズではメインライターを務めています。ふたりともアニメ版『ルパン三世』を語る上で欠かせない人物なのです。また、大和屋竺の師匠に当たる鈴木清順監督は、劇場アニメ『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』(1985年)に共同監督として参加することになります。

 モンキー・パンチ氏が生み出した洒落たキャラクターデザインと奇想天外な世界観は古びることなく、『ルパン三世』は世代を超えて多くの人たちから愛される作品となっています。

 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也たちが抜群のチームワークを見せた犯罪コメディドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)は、『ルパン三世』から影響を受けていることを脚本家の古沢良太が語っています。今後も『ルパン三世』から派生した作品が生まれてくるのではないでしょうか。

 憎めない大泥棒・ルパン三世とその仲間たちは、これからもますます多くの人のハートを盗むことになりそうです。

(長野辰次)

【画像】「ルパン三世」に大きな影響? 実写映画とシリーズ作を見る(8枚)

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