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「ファミコン40周年」としての2023年を振り返る 「お祝い」の一方、「カセット高騰」など新たな問題も

1983年に発売された「ファミリーコンピュータ」は2023年に40周年を迎えました。任天堂も40周年キャンペーンサイトを公開し、「ファミコン一斉全国クイズ」を開催するなど盛り上がりを見せています。しかし、レトロゲームの高騰や海外流出など新たな問題も発生しています。2023年のファミコンにまつわるエピソードを振り返ります。

任天堂自身が「40周年」に力を入れた

2023年で発売40周年を迎えた「ファミリーコンピュータ」(マグミクス編集部撮影)
2023年で発売40周年を迎えた「ファミリーコンピュータ」(マグミクス編集部撮影)

 1983年に発売された「ファミリーコンピュータ」は、この2023年に40周年を迎えました。レトロなハードと化したファミコンですが、「Nintendo Switch Online」では懐かしのタイトルが順次配信されており、Nintendo Swichユーザーの人気を集めています。

 ファミコンのゲームソフトは、ゲームをクリアする速さを競うRTA(リアル・タイム・アタック)ではまだまだ現役で、動画配信では『ドラゴンクエストIII』をわずか数十秒でクリアする様子(互換機含む)などを見ることができます。

 任天堂も「40周年」を記念して当時の思い出を振り返る「ファミコン40周年キャンペーンサイト」を公開し、ファミコン発売当時にはどんなゲームがヒットし、世の中ではどんなことが起きていたのかを記した「ファミコン年表」や、ファミコンにまつわる思い出を募集する「ファミコン武勇伝」、ケンドーコバヤシさんが出演者とさまざまなエピソードを語り合う「コバヤシ玩具店」など、さまざまなコンテンツを公開しています。

 毎週更新されるテーマをもとに投票を行う「ファミコン国民投票」や、月1回のペースで1年間開催された「ファミコン全国一斉クイズ」も非常に面白い試みでしたが、当時ファミコンにハマっていた子供たちは、いま社会で最も忙しい世代に当たります。これらのイベントに毎回参加できたのかどうかはわかりません。

 特に、クイズは「始まったことに気付かなかった」という人もいた上に、1回当たりの開催時間が短く、やりたくても参加できなかった人も多かったようです。クイズという形式上、回答が出回ってしまう可能性があるため、短時間での実施はやむを得ないのだろうと理解できますが、もう少し参加しやすい形式であれば良かったと思います。

 それでも、任天堂自身がファミコンの周年企画を大々的に展開したこと自体は、ファミコン世代としては非常にありがたいことです。これまでも情報媒体などが記念企画を個々に行ったことはありましたが、やはりコンテンツそのものをを抱える任天堂にしか出来ないことがあります。今後も、折を見てさまざまな展開がなされることに期待したいです。

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