「オタクが経済を…」←金額エグい 『鬼滅』『ハルヒ』らがもたらした効果が衝撃的
アニメ文化の礎になった伝説の作品とは

他方で、近年のアニメでは作品の舞台となった「聖地」に経済効果をもたらすケースも増えています。たとえば、2007年に放送された『らき☆すた』は埼玉県が舞台となっており、久喜市の鷲宮神社にはいまだに多くのファンが参拝に訪れているようです。なんでも放送から10年間の経済効果は、約31億円に及ぶのだとか。
地域振興という意味では、茨城県大洗町を舞台にした『ガールズ&パンツァー(ガルパン)』の経済効果も凄まじいものでした。野村総合研究所の調べによると、2014年の同作による経済効果は約7億円に及ぶそうです。また2015年12月に同作のグッズを「ふるさと納税」の返礼品に加えたところ、前年の約763万円から約1億6000万円にまで急増するという事例もありました。
こうして見るとさまざまな経済効果があったことが分かりますが、それもひとえにアニメ文化が市民権を得て、多くの人に受け入れられた結果といえるでしょう。こうした時代を作り上げたきっかけとして、『涼宮ハルヒの憂鬱』の存在は外せません。
同作は2006年に放送された京都アニメーションの代表作で、SFやミステリーを組み合わせた独創的な設定に、クオリティの高い作画や演出の効果もあり、当時のアニメ業界で熱狂的な「ハルヒブーム」を巻き起こしました。
たとえばアニメのED『ハレ晴れユカイ』のダンスは大きな衝撃を与え、動画サイトがファンたちの「踊ってみた動画」であふれかえったことは今でも語り草です。キャラクターソングなどの評価も高く、2009年の時点で関連CDの累計売上は100万枚を突破していました。
また原作のライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの累計発行部数は全世界で2000万部(2017年時点)を超えており、ライトノベルブームに火を付けたことでも知られています。同作をきっかけにアニメに触れたという人も多く、その後のアニメ文化の礎となっているため、「数字では測れない効果」を生んだ作品ともいえるでしょう。
それから20年近くが経とうとしている現在、アニメ業界では熱気が冷めるどころか、新たなヒット作が次々と生まれており、大きな経済効果をもたらしています。日本のアニメパワー、恐るべし……。
(ハララ書房)



