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「ありえない」「コスプレ大会」の非難から大逆転! マンガ実写化に成功したドラマとは?

人気の原作マンガの「実写化」は非常に難しいものです。これまで幾多の作品が、原作ファンを悲憤させてきました。今回は少数ながら実写化が成功したドラマをご紹介します。

最高視聴率25%超え! 興行成績年間1位の実写化大成功作品とは?

ドラマ『ROOKIES』キービジュアル (C)TBS (C)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社
ドラマ『ROOKIES』キービジュアル (C)TBS (C)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社

 映画、ドラマを問わず、マンガの実写化はとても難しいものです。とはいえ、すべての実写化が失敗しているわけではありません。今回は実写化が成功したと思われるドラマを紹介していきたいと思います。

●『JIN-仁-』

 村上もとか先生のマンガ『JIN-仁-』を原作とするドラマは、2009年と2011年の2期にわたって「日曜劇場」(TBS系)で放送され、第1期は平均視聴率19.0%(最高視聴率25.3%)、第2期は平均視聴率21.3%(最高視聴率26.1%)と大成功を収めました。

 物語は、幕末の江戸にタイムスリップした脳外科医、南方仁の活躍を描くというものです。薬も医療器具も足りないなか、難病に立ち向かって人びとの命を救おうとする仁を演じた大沢たかおさん、ヒロインの咲役の綾瀬はるかさん、坂本龍馬役の内野聖陽さんをはじめとした出演陣の熱演が視聴者の胸を打ちました。

 興味深いのは、ドラマオリジナルの要素として、仁の恋人である未来(中谷美紀さん)が登場して物語と深くかかわったこと、仁と咲の恋愛描写が大きく増えていたことです。昨今、原作にない恋愛要素を入れることは実写化最大のタブーとされていますが、本作では膨らませる形で自然にストーリーに練り込まれていました。脚本は『義母と娘のブルース』(2018年)、『大奥』(2022年)などを手がけた森下佳子さんが務めています。

 江戸時代を再現したオープンセットをはじめとする「日曜劇場」らしい潤沢な物量の投入、豪華なキャスティングによる熱演、巧みな脚本が揃ったことで、質的にも高く評価されたドラマとなりました。

●『ROOKIES』

 森田まさのり先生のマンガ『ROOKIES』を原作としたドラマは、2008年にTBS系で放送され、平均視聴率14.96%(最高視聴率19.5%)を記録しました。また、2009年に公開された映画『ROOKIES -卒業-』は興行収入85.5億円と、同年の邦画・洋画全体で興行成績が第1位となるメガヒットとなっています。

 ドラマの主題歌であるGReeeeNの「キセキ」もデジタルセールスが760万を記録するなど、実写化によって視聴率以上に大ブームを巻き起こした作品として記憶されています。

 物語は、落ちこぼれの不良たちが集まった野球部の躍進を描くというものです。成功の要因は、なんといっても旬のイケメン俳優を大量にキャスティングしたことでしょう。野球部顧問の川藤を演じた佐藤隆太さんをはじめ、野球部のメンバーには市原隼人さん、小出恵介さん、城田優さん、中尾明慶さん、桐谷健太さん、佐藤健さんらが顔を揃えました。

 同じくマンガ原作を実写化した学園ドラマ『GTO』は、1998年に放送されて大ヒットしています。2012年にリメイクされたほか、今年の春に『GTOリバイバル』が放送される予定です。

 また、『ごくせん』は2002年、2005年、2008年と3シリーズにわたって放送されました。2018年に放送された『今日から俺は!!』も、大きな話題を巻き起こしています。不良が登場する学園マンガの実写化は、成功例が多いと言えるでしょう。

【画像】え…っ? 「もはや2次元」「ありがとうございます」 これが再現度と美しさが話題になった実写版ヒロインたちです(7枚)

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