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ファミコン本体についてきた「謎のマンガ冊子」 何が描かれていた?

冊子の中身は、どうなっているの?

ディスクシステムの冊子のの裏表紙では、「次回はネットワークシステムについて説明する」と予告されていた
ディスクシステムの冊子のの裏表紙では、「次回はネットワークシステムについて説明する」と予告されていた

●冊子で伝えたファミコンの注意点とは
『これがファミリーコンピュータだ!! ファミリーコンピュータ編』に登場する主な人物は、小学生の学くんと京子ちゃん、そして不思議な力を持つ少年・コン吉の3人。京子ちゃんに惹かれたコン吉が、「まあまあ」の一点張りで家まで押しかけ、ファミコンに関する知識や注意点を述べる説明役を担っています。

 ページ数の都合か、序盤は押しの強い展開ですが、コン吉の知識は確かなもの。まず最初に、「ファミコンは水に弱い」という情報を発信します。電子機器が水に弱いのは基本中の基本ですが、こうした機械に接する機会が少ない子供には、初手できっちり伝えておきたい知識といえるでしょう。

 また扱う上での注意点として、「コネクタ部分に指で触れない(静電気が発生して故障の原因になる)」「ゴミがついたら、さかさにするか綿棒でキズをつけずに取る」「熱にも弱いので、暖房器具に近くに置かない」など、日常生活で起こりがちな状況にどう対処すればいいのか、ポイントを押さえて分かりやすく描いています。

●ファミコンの構造も丸わかり?
 このマンガ冊子で触れているのは、扱い方や注意点だけではありません。ファミコンの内部構造も、シンプルながら要所を押さえて説明してくれます。

 ファミコンの中心ともいえるのが「CPU」と「PPU」で、この冊子では前者を「複雑な計算を行う、命令する脳」、後者を「CPUが計算した結果をTVに映し出す役目」と解説していました。

 また、ファミコンにゲームソフト(カセット)を差し込むと、カセット内にあるメモリがCPUとPPUに繋がります。そして、カセットのメモリから届く命令に従ってCPUが計算し、PPUを介して情報をTVに出力すると、それが私たちが見る「ゲーム画面」になる──決して多くはないページ数のなか、ファミコンの構造を理解しやすいよう、学習マンガさながらな表現力が光ります。

 ファミコンでゲームが遊べるのは周知の事実ですが、「どういう仕組みになっているのか」を知る第一歩としてもこの冊子は優れていました。情報量自体はごくわずかですが、ウィキペディアどころかインターネットすらない時代、ささやかでも貴重な情報発信の場だったともいえます。

* * *

『これがファミリーコンピュータだ!! ファミリーコンピュータ編』が当時どれくらい役に立ったのか。それは、読んだ人それぞれで大きく異なることでしょう。

 水気や高温を避けて丁寧に扱った人もいれば、注意点を全く覚えず、適当に遊んだ人もいるはず。しかし、文字ばかりの説明書だけよりも格段に分かりやすかったため、注意すべき点がより広まったのは間違いなさそうです。

 ちなみにこの冊子は、「次回は磁気ディスク・システムについて説明するから、楽しみにね」といったコン吉の台詞で締めくくられます。これは、ファミコンの周辺機器「ディスクシステム」の解説を予告したもの。もし機会があれば、その「ディスクシステム編」の冊子についても触れたいと思いますので、楽しみにね。

(臥待)

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