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『ダーティペア』の衝撃 「アニメは卒業しようかな」少年をTVに引き戻した

OP・EDはアニメ歌手の地位が低くみられていた時代の名曲

『中原めいこ ツイン・ベスト』(EMIミュージック・ジャパン)
『中原めいこ ツイン・ベスト』(EMIミュージック・ジャパン)

『ダーティぺア』で特に印象に残っているのがオープニングとエンディングです。オープニングの『ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット』はテンポが良い曲で、作品の世界観とユリとケイのキャラクター性を存分に描き出した傑作です。

 エンディングの『宇宙恋愛(スペースファンタジー)』は、今まで観ていたアニメとは数段違う世界を見せてくれました。車の運転席のような場所に乗り、曲に合わせて左手の指でハンドルをたたきながら宇宙に浮かび上がる光の道路を走る光景は、本当に未来の大人はこういった世界を生きているのではないか? と思わせるものでした。

 最後、実はユリとケイがラブリーエンゼル号に乗っていることが分かり、光と化して遠くへと消え去るシーンでエンディングは終了します。曲とアニメーションが溶け合った、とても美しい終わり方です。

 どちらの曲も歌っているのは中原めいこさん。1980年代に活躍したシンガーソングライターです。実は『宇宙恋愛』は『ダーティペア』放送の2か月ほど前に発売された中原さんのレコードアルバムに収録されています。アニメのために作られた曲が先行して収録されたのか、中原さんの曲をアニメに転用したのかは不明です。いずれにせよ、まだアニメーションの歌手の地位が低く見られていた時代に名曲を送り出してくれたことには感謝しかありません。後に筆者は成人後に車に乗って『宇宙恋愛』を聞きながら高速道路を疾走してみたのですが、まるで自分が『ダーティペア』のエンディングの世界にいるかのような感覚を抱いたのをよく覚えています。

 さて、『ダーティぺア』のTV放送は24話で終わり、その後は多くのOVAが作られました。
2019年に発売されたBlu-ray BOXにはこれらすべてが収録されているだけではなく、ユリ役の島津冴子さんとケイ役の頓宮(とんぐう)恭子さんによる、オーディオコメンタリーが収録されています。筆者もまだ聞けていないのですが、果たして久々の再開となったユリとケイがどんな話をしているのか楽しみで仕方がありません。

(早川清一朗)

【画像】当時は刺激が強すぎた、ユリとケイのビキニスタイル

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