マグミクス | manga * anime * game

俺たちが惚れ込んだ「昭和平成の負けヒロイン」 なぜこちらを選ばない!?

今の時代なら、五代くんはどちらを選ぶのか

五代くんとはなんだかんだと長い付き合いだった七尾こずえ。『めぞん一刻』第3巻 著:高橋留美子 (小学館)
五代くんとはなんだかんだと長い付き合いだった七尾こずえ。『めぞん一刻』第3巻 著:高橋留美子 (小学館)

●七尾こずえ 『めぞん一刻』

「七尾こずえ」は、アニメ『めぞん一刻』(原作:高橋留美子)に登場した「音無響子」のライバルヒロインです。高橋留美子先生いわく「ライバルというより、響子の心をざわつかせる」存在で、「大切なことを言わせない」キャラクターとして作品をかき回しましたが、本人はマイペースでかわいい普通の女の子でした。

 主人公である「五代祐作」のひとつ年下となる大学生で、バイト先(原作では元バイト先)の知り合いとして登場を果たしました。こずえにとって五代は初恋の人に似ており、こずえからおねだりする形で映画デートにこぎつけて食事をしたり、腕を組んで歩いたりと異常なまでの積極性を見せています。

 その後も自宅に招いて家族に合わせるなど五代への好意を示し続け、奥手の五代ですら手を出しかけたことがあるほどでした。不意討ちで五代にキスをした際には、あろうことか響子さんにその光景を見られてしまい、五代は大ピンチに陥ります。

 しかし実際には、既にこずえは社会人となっており、同僚からプロポーズを受けて断れずにOKを出してしまっていました。最後にふたりはきちんと話をして、互いの関係を美しいまま終わらせる決断を下します。その後、こずえは夫と共に名古屋で暮らしていることが明かされました。

 こずえは積極的に距離を詰めてくるかわいい女の子であり、五代が誘惑に耐えられたのは響子への思いがあったからでしょう。しかしいま改めて『めぞん一刻』を読み返してみると、響子は嫉妬深い上にやきもち焼きで、感情的になるとかなり理不尽なことを言いだす女性でもあります。五代くんが、当時とは大いに変わったであろう現代の価値観を持つ人物であれば、もしかしたら大逆転の可能性もあったかもしれません。

(早川清一朗)

【画像】こちらがおかしくなりそうなくらいかわいい「シャンプー」の「キス待ち顔」です(6枚)

画像ギャラリー

1 2