「ドム」のホバー移動は実現可能!? 人類にはまだまだ危険な「NTR」ってなんなの?
「ガンダム」シリーズのモビルスーツは、多分に架空設定が入りつつも、現実世界とリンクするようなリアルな設定も与えられてきました。そうしたひとつがドムのホバー機構。実はあれ、現実でもかなり近いものが作れるのです。
「ドム」の大いなる特徴のひとつ「ホバー移動」

「ガンダム」シリーズの世界において、傑作とよばれるモビルスーツ(MS)は数多くあります。特に一年戦争中に開発された機体は様々なシリーズ作品に登場し、作品を盛り上げています。
一年戦争中に活躍した各種MSのなかでも傑作機のひとつとして名高い「ドム」は、ジオン軍の強力なMSとして知られます。そのもっとも特徴的な点といえるのが「ホバー移動」でしょう。
「ザク」や「グフ」のような歩行ではなく、滑るように高速で移動するその姿は、まさに世代格差を感じさせるものでした。なぜドムは、このようなホバー移動が可能なのでしょうか。
ドムのホバー移動は、「NTR」によって実現されているとされます。NTRとは「核熱ロケット」の略称で、実在する技術です。この技術を簡単に説明すると、原子炉から発生した熱を利用して「プロペラント(推進剤)」を加熱し膨張させ、その結果として発生する高温高圧のガスをロケット噴射することによって推進力を得ます。宇宙世紀の世界でも「熱核ロケット」と呼ばれているようで、基本的には同等のものであると考えられます。
宇宙空間で機動するMSは、このNTRを使用することで推進力を得ていると考えられます。具体的にどのような物質をプロペラントとして使用しているのかについては定かではありませんが、いずれにせよ「プロペラントタンク」に搭載されたプロペラントの量によって、そのMSが可能な機動の物理的な限界が決定します。
一方ドムについては、何をプロペラントとして使っているのかが明らかになっています。それは「空気」です。
ドムが空気をプロペラントとして利用することには大きな利点があります。空気は地球上に無尽蔵に存在するため、エアインテーク(空気流入口)からいくらでも取り入れることが可能であり、プロペラントタンクの容積に制限されることがありません。すなわち、地球上である限り事実上、無制限に噴射することが可能です。これにより、ドムは長時間にわたってホバー移動を続けることができるのです。








