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40代アニオタ「え、知らないの?」と衝撃 20代には伝わらない平成アニメの珍事件3選

激動の30年といわれる平成時代には、名作アニメの誕生とともに数多くの珍事件が発生しました。みんなのトラウマとなった録画失敗事件、テレビ宮崎が起こした伝説の放送事故エトセトラエトセトラ……。今の若い子たちは知らない平成のアニメ事件簿を振り返ります。

『カードキャプターさくら』を襲った録画失敗事件

画像は、アニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』キービジュアル (C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK
画像は、アニメ『カードキャプターさくら クリアカード編』キービジュアル (C)CLAMP・ST/講談社・NEP・NHK

 激動の時代となった平成30年間には、アニメにまつわるさまざまな珍事件が起こりました。今ほどSNSが普及していなかった時代、見逃し配信などの便利なサービスがなかった時代だからこそ、今では考えられないようなトラブルが日常茶飯事だった印象です。

 例えば動画配信サービスが当たり前になった現代では、アニメをリアルタイムで追わなくても好きなときに作品を視聴することができます。しかし、そういったサービスがなかった平成初期は、リアルタイムで追えない番組はビデオテープに録画するのが一般的でした。

 そして当時は録画機能もそこまで優秀ではなかったため、スポーツ中継の延長によって録画予約がズレ込んでしまうことも少なくありません。そうした時代背景のなかで、アニメファンたちを阿鼻叫喚させた事件が2000年3月に起こります。

 アニメ『カードキャプターさくら』の最終回当日、番組の直前には「大相撲春場所」の中継放送が行われていました。これが4分間延長されたことで、最終回のラスト部分が途切れて観ることができず、多くのアニメファンが悲鳴をあげたのです。

 この事件は、結びの一番で敗れた武蔵丸さんになぞらえ、「武蔵丸の悲劇」として、いまもなおネット上で語り草となっています。もちろん武蔵丸さんにまったく罪はありませんが、ヒロインのかわいらしい姿の代わりに、相撲取りの巨大な肉体が目に飛び込んできたときの衝撃はいまでも忘れられません。

 また、いまほどSNSが盛んでなかった平成には、アニメ制作者の意図がうまく伝わらず、視聴者を困惑させてしまったことが多々あります。2009年放送のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期で起きた「エンドレスエイト」事件は、その代表例といえるのではないでしょうか?

「エンドレスエイト」とは「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズのエピソードのひとつで、8月17日~8月31日の15日間を延々と繰り返す、「ハルヒ」たちの終わらない夏休みが展開されていきます。そしてアニメ版では、夏休みをループし続ける主人公たちの気持ちを追体験させるかのごとく、ほぼ同じ内容のエピソードが8週連続で放送されたのです。

 おまけに当時はこの終わらない夏休みがどこまで続くのか、視聴者には知らされていませんでした。そのため視聴者たちは毎回「今回こそはループを抜けているはず」「頼むから違う内容になっていてくれ」と祈るような気持ちで放送時間を待ち、その期待を裏切られるという体験を何度も味わうことになります。ようやくループを抜けたとき、ハルヒたち以上に視聴者のほうが「やっと終わった……」と胸をなで下ろしたのではないでしょうか?

 また「エンドレスエイト」事件ならぬ「エンドレス眉毛」事件も、平成のアニメファンにとっては忘れられないトラブルです。事件は2007年、テレビ宮崎で放送されたアニメ『ONE PIECE』内で起こりました。Aパートが終了し、CM前のアイキャッチで「サンジ」の眉毛が大映しになったところで、なんと画面が静止してしまったのです。そのまま画面は数十分間も止まり続け、その間ずっとサンジのぐるぐる眉毛が映し出されていました。

 このシュールすぎる放送事故は、テレビ宮崎の視聴者からネットを通じて全国に発信されることになります。そして、いつしか「エンドレス眉毛」事件と名が付き、いまもなおアニメファンの間で伝説の放送事故として語り継がれているそうです。

(ハララ書房)

【画像】え…っ?覚えてる? こちらが『カードキャプターさくら』の最終回の騒動に大きく関わったトップアスリートです

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