マグミクス | manga * anime * game

あと少しで実現しそうな『ドラえもん』ひみつ道具6選。「こんなこといいな」は目前に?

こんなこといいな、できたらいいな、子供たちの夢をかなえてくれた藤子・F・不二雄先生による『ドラえもん』のひみつ道具の数々。今回はそれらのなかから、あと少しで実現しそうなひみつ道具と、その技術を紹介します。

カナダの軍服メーカーが開発した「かくれマント」?

『ドラえもん』第1巻(小学館)
『ドラえもん』第1巻(小学館)

 かつては夢と空想の産物に過ぎなかった『ドラえもん』のひみつ道具の数々。しかし21世紀に突入し、連載開始から50年が経過したいま、そのいくつかは、すでに実現しています。

 たとえば、「うそ発見器」や「かべかけテレビ」はそのままですし、「糸なし糸電話」は携帯電話で実現し、スマートフォンに進化しました。相手がいなくても将棋ができる「セルフ将棋」は、コンピュータ対戦機能を備えたビデオゲームの将棋に始まり、2013年にはAIを用いた将棋ソフトが初めて公式の場でプロ棋士に勝利するまでに至っています。今回は『ドラえもん 最新ひみつ道具大事典』を参考に、数々のひみつ道具のなかから、もう少しで実現しそうな技術を紹介していきます。

●「シュミの日曜農業セット」 部屋のなかで好きな作物を作ることができる道具

 LED照明と水循環システムを用いた屋内型水耕農場の開発が、アメリカのプレンティ社をはじめ、各国で進められています。ビルや倉庫などの密閉した建物のなかで栽培するため、天候や環境に影響されることなく、質と量ともに安定して生産できると期待されています。

●「ペーパーハウス」 組み立てると実物大になる、紙でできた家。

 2009年、スイスのウォール社は、キッチンと寝室2つ、シャワーが備えられた紙製の家を、6000フラン(約50万円)で販売すると発表しました。この家を構成するハチの巣構造の紙製プレートは1平方メートルで200トン以上を支えることができるそうです。また2019年にアメリカで行われた3Dプリンターを用いた住宅建設プロジェクトでは、わずか12時間で500平方メートルの家が完成したそうです。

●「かくれマント」 かぶると姿が見えなくなるマント

 2019年にカナダの軍服メーカー、ハイパーステルス・バイオテクノロジー社は、量子ステルスという技術の特許を申請しました。同社のプロモーション映像では、量子ステルスを用いた透明なスクリーンを通すと、その後ろにいるはずの人や物が消えて背景と同化する様子が見られます。目をこらせば、うっすらとした影は見えますが、この技術を用いれば肉眼だけでなくサーモグラフィでも見えなくなるというから驚きです。ちなみにプロモーション映像における同技術のキャッチフレーズは、「『ハリー・ポッター』の透明マントがもうすぐに現実に!」でした。

【画像】実現は目前?「ドラえもんのひみつ道具」が見せた未来の技術たち(5枚)

画像ギャラリー

1 2