「連休中おうち時間を楽しみます」←お供にぴったりな1クールで観られる最新アニメ
今年のゴールデンウィークは帰省やレジャーを楽しむ予定でしょうか? おそらく「暑いから家でゆっくりしたい」という人も多いでしょう。この記事では「連休だけど、家でまったりしたい」という方におすすめの1クールで完結するアニメを紹介します。
連休中の「最高のお供」に!

待ちに待った大型連休がやって来ました。帰省やレジャーを楽しむ予定はあるものの、予定を詰めすぎず自宅で気分転換を楽しみたいという人もいるのではないでしょうか? そこで今回は全12~13話で完走できる1クール作品に絞って、気分転換にぴったりの3本をご紹介します。
●コーチと選手の関係がエモい『メダリスト』
本作はフィギュアスケートをテーマにした最新のスポ根(スポーツ根性)アニメです。フィギュアスケートに熱意を燃やす少女「いのり」と、若きコーチ「司」の二人三脚が描かれます。
フィギュアスケートにかける少女たちのひたむきな思いや、コーチとの深い信頼関係に深く心を揺さぶられます。また演技シーンのCG作画と音楽のシンクロも素晴らしく、アニメーションとして見ごたえがあります。
その魅力はフィギュアスケートとはまったく無縁で、オリンピックの放送でしか見たことがないという筆者でも、ジャンプの種類(アクセルやルッツ、サルコウなど)を覚えてしまうほどです。
オープニングテーマ「BOW AND ARROW」のPVでは、オリンピック2連覇の羽生結弦選手が、自ら振り付けたプログラムを滑っており、YouTubeで1700万再生を突破しました。フィギュアスケート関係者からも高い評価を得ている名作です。
●キレッキレのトークが炸裂!『波よ聞いてくれ』
偶然と勢いが重なって、深夜ラジオのトーク番組「波よ聞いてくれ」のラジオパーソナリティとなった「鼓田(こだ)ミナレ」。昼は札幌のスープカレー店「VOYAGER」(ボイジャー)で働きながら、ラジオ放送の世界へと足を踏み入れます。
チーフディレクターの「麻藤」に導かれながら、ミナレがパーソナリティとして成長していく姿や、個性的なラジオ局の同僚たちとの関係性が丁寧に描かれる業界アニメで、その最大の魅力はミナレのサバサバした性格と怒涛のトークです。
次々押し寄せる人生のトラブル(自業自得の場合も……)を毒舌とマシンガントークで吹き飛ばします。スカッとした爽快感と最終話(12話)見たときの「やりきった感」が強く印象に残る作品です。
●初夏に背筋を冷やす極彩色の情念が素敵な『モノノ怪』
一切が謎に包まれた「薬売り」が「形(かたち)・真(まこと)・理(ことわり)」を解き明かして妖(あやかし)を斬る、一話完結型の怪異譚です。
浮世絵調の美術とサイケデリックな色彩を組み合わせた独特の画風が特徴で、ゾクゾクするような緊張感や、ギョッとするような演出は他の作品には見られないものです。
妖怪といえば『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪イメージが根強いですが、本シリーズではまったく異なるアプローチをしています。
特に「座敷わらし」のエピソードで、堕胎されている赤子の視点を描いたシーンは衝撃的です。赤い帯がへその緒の見立てだと分かったときは、変な声が出そうになりました。暑さが増す、いまの時期にひんやりするのに良いでしょう。
2007年の全12話は今も色褪せず、2024年から再始動しています。劇場版『唐傘』に続いて『火鼠』も公開されました。この機会にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
(レトロ@長谷部 耕平)