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『火垂るの墓』つらい内容でもTV放送が望まれ続けるワケ 「無関心でいいのか?」と危機感

スタジオジブリ作品『火垂るの墓』が2025年7月からNetflixで配信されると発表され、大きな反響が起こっています。実は近年、『火垂るの墓』のTV放送を望む声が高まっていたのです。

「目をそらしてはいけない」という声多数

映画『火垂るの墓』ポスタービジュアル (C)野坂昭如/新潮社, 1988
映画『火垂るの墓』ポスタービジュアル (C)野坂昭如/新潮社, 1988

 スタジオジブリ作品『火垂るの墓』が、2025年7月15日からNetflixで配信されることが発表されました。日本以外の世界各国では2024年9月からNetflixによる配信が実施されていましたが、このたび日本での配信が実現、スタジオジブリ作品としても初めての国内ネット配信となります。

『火垂るの墓』は、戦争によって家族を失った兄妹を通じて、飢えや貧困といった悲惨な戦争体験を描いており、「子供の頃に見てトラウマになった」「悲しすぎて見られない」といった評価も多い作品です。ジブリ作品の多くが繰り返し地上波放送されているなかで、同作は2018年4月を最後にTVから遠ざかっていました。

 しかし、『火垂るの墓』の放送を望む声もじわじわと盛り上がっていました。マグミクスが2024年8月24日に配信した《理由は「トラウマ」だけではなさそう 『火垂るの墓』はなぜ6年以上TV放送がない?》という記事に、1000件弱のコメントが寄せられ、そのなかで「TVで放送してほしい」という声が続出していたのです。

 いったい、どういうことなのでしょうか?

 1945年の終戦から、今年2025年で80年となります。戦争の記憶を語ることのできる世代はどんどん少なくなる一方で、現在も世界各地で戦争が行われ、多くの人びとが生命や生活を脅かされているのに、それをなかなか止めることができない現実を私たちは目の当たりにしています。

 前述の記事に対するコメントでは、「放送し続けてほしい」という多くの声のなかで、「これほど無関心でいいのか?」「現実の出来事からもずっと目を背けて生きていくんだろうか」と、戦争の事実から目を背けることへの危機感を訴える声も複数あがっています。学校や図書館などで触れる機会のあったマンガ『はだしのゲン』とともに、次の世代に戦争の記憶を伝えていくべきだという意見もありました。

『火垂るの墓』のラストでは、清太と節子の前に現代のビル街が浮かび上がるシーンが描かれ、「戦争」が過去に終わった話ではないことを私たちに投げかけています。『火垂るの墓』のネット配信は、多くの人が戦争の記憶を掘り起こし、語り合う機会となりそうです。

(マグミクス編集部)

【画像】えっ、意外? これが20代半ばで『火垂るの墓』清太を演じたアイドルです

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