怪しいメイドに引きこもりお嬢様 「次にくるマンガ大賞」ノミネート作おすすめ3選【コミックス部門】
学校に行きたくないお嬢様と学校に行かせたいヒューマノイドの攻防戦!?
●『ななどなどなど』(宇崎うそ/芳文社)

最後は『ななどなどなど』(宇崎うそ/芳文社)。主人公・玉村小町(たまむら こまち)は引きこもりのお嬢様。勝ち組のお嬢様だから学校に行かなくていいと登校を拒否し、家でネットやゲームをして過ごしている小町を学校に行かせるべく妹がとった手段は、小町に交友用のヒューマノイドを送りつけること!
交友用ヒューマノイド「ななど」は、交友用とは思えない、どこかねじの外れた性格。彼女の空気を読まない強引な説得(?)により仕方なく登校することとなった小町ですが、学校でもななどの暴走は止まりません。早々に突然話したこともないクラスメイトを引っ張ってきて「友達とは何か」と聞き、相手を困惑させてしまいます。でも――!?
交友用ヒューマノイドならもう少しうまく小町を誘導してもよさそうなものですが、ななどの自由人っぷりは高飛車な小町も呆れるほど。でも、ここにななどが連れてきたコミュ障でゲーマーなクラスメイトも加わって、少しずつ引きこもりを脱却できそうな予感です。これからどんな学校生活を送っていくのか、今度はどんなハプニングがあるのか、見守りたくなる作品です。
* * *
以上、「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門から3作品ご紹介しました。ノミネート作品には、まだまだ魅力的な作品がいっぱいです。あなたはどのマンガに投票しますか?
(水音)