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怪しいメイドに引きこもりお嬢様 「次にくるマンガ大賞」ノミネート作おすすめ3選【コミックス部門】

第6回目となる「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門のノミネート作品から、気になる3作品をピックアップしてご紹介します!

ピュアな攻防戦がアツい! コミックス部門の気になる作品は?

 日本最大級のWebマンガサービス「ニコニコ漫画」、そして本の情報誌「ダ・ヴィンチ」が共同開催するマンガファンのためのファンによるアワード「次にくるマンガ大賞」が今年も開催されます。第6回目となる「次にくるマンガ大賞2020」は、2020年7月3日(金)までユーザー投票が行なわれ、8月下旬に結果発表となります。

 アニメ・マンガ大好きな筆者がノミネート作品を読み、気になった作品を部門ごとに3作品ピックアップしてご紹介します。こちらは「コミックス部門」から!

●『最近雇ったメイドが怪しい』(昆布わかめ/スクウェア・エニックス)

『最近雇ったメイドが怪しい』第1巻(スクウェア・エニックス)
『最近雇ったメイドが怪しい』第1巻(スクウェア・エニックス)

 ひとつめは、『最近雇ったメイドが怪しい』(昆布わかめ/スクウェア・エニックス)。小さなお屋敷に住む坊ちゃまは、最近雇われたメイドのことを「なんだか怪しい」と思っています。露出が多いし、コソコソ本を読んでいるし、料理はとてもおいしいし、洗濯ものはいい匂いがする……。これには何か、裏があるはず! そう思った坊ちゃまは、日々メイドを観察しています。

 それに気づいたメイドさんは、「もしかして私のことがそんなに気になりますか?」と煽ってみたり、坊ちゃまの推理に乗っかって「坊ちゃまを私の虜にする魔法をかけてたのです」「惚れ薬が入ってるんですよ」などとからかったりします。でも、坊ちゃまはそれを真に受け、目が合ってドキドキする、やたらかわいいなって思ってしまうと素直な言葉で褒め殺し! メイドさんは、からかったつもりが逆に赤面させられてしまうのです。

 まだ幼い坊ちゃまの勘違いに付き合いからかっていたはずが、坊ちゃまの真っすぐな誉め言葉に耐えられず、最後にはいつも真っ赤になって何も言えなくなるメイドさん。坊ちゃまに赤面させる意図はなく思ったことを伝えているだけだからこそ、その言葉にやられてしまう攻守逆転がほほ笑ましい! 次はどんなやり取りを見せてくれるの!? とどんどん読み進めてしまう作品です。

●『それでも歩は寄せてくる』(山本崇一朗/講談社)

『それでも歩は寄せてくる』(講談社)
『それでも歩は寄せてくる』(講談社)

 続いて、『それでも歩は寄せてくる』(山本崇一朗/講談社)。将棋初心者・田中歩と、将棋部部長・八乙女うるしは、ふたりしかいない将棋部の部員です。歩の将棋の腕はまだまだで、うるしにはいつも負けてばかり。でも歩は、いつも言葉でぐいぐいうるしを攻めてきます。

 ふいに「かわいい」と言ってくる歩に、うるしも負けじと「お前 私のこと好きだよな」「私のこと好きって認めたら抱きしめてやるぞ」などと対抗しますが、それはあっさりとかわされ、余計に恥ずかしいことに……。でも実はそう見えるだけで、歩はうるしのことが好きなのです。歩には、「将棋に勝ってうるしに告白したい」という思いもあって――。

 TVアニメも放送され話題となった『からかい上手の高木さん』(小学館)の作者らしい、甘酸っぱさ全開の作品です。ただし、今回言葉で翻弄されているのは女の子。ポーカーフェイスをひっぺがしてやる! と意気込むもなかなかボロを出さず、恥ずかしいやらやきもきするやらで表情をころころと変えるうるしがかわいい……! ふたりが打った棋譜も見られるので、将棋好きさんにもオススメです!

2019年のコミックス部門TOP3は?

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