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劇場版『エヴァ』のリバイバル上映、古参ファンも「絶対見るべき」 凄まじい体験が得られる?

2025年10月から劇場版「エヴァンゲリオン」6作品がリバイバル上映されるとの情報に、大きな反響があがっています。特に、旧劇場版である『シト新生』と『Air/まごころを、君に』に注目が集まっているようです。配信サービスでも視聴できる両作品を、あえて劇場で見る価値はどのような部分にあるでしょうか。

議論をよんだTVアニメの結末を描き直した「旧劇場版」

劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に DVD(キングレコード)
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 2025年10月から期間限定で、劇場版「エヴァンゲリオン」シリーズ6作品が全国の劇場でリバイバル上映されます。特に、10月10日(金)から1週間ずつ上映される旧劇場版の『シト新生』と、『Air/まごころを、君に』に、注目が集まっている模様です。どちらも28年前に公開された作品ですが、劇場に足を運ぶべき理由はあるでしょうか。

 1995年10月より放送が開始されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は、アニメ史に大きな足跡を残す強烈なインパクトをもたらしました。「エヴァ」はそれまで玩具のCM扱いされることも多かったアニメの映像そのものに価値があることを証明し、現在のアニメビジネスの礎(いしずえ)を作り上げた偉大な作品として、今なお大きな影響を与え続けています。

 アニメの放送当時は、多くの謎が明かされないまま衝撃的なラストを迎えたことでも有名です。当時、TVの前で呆然として動けなかった方もいたのではないでしょうか。その後しばらくはパソコン通信などで多くの討論や考察が行われ、書店には「エヴァ」関連の書籍があふれかえっていました。

 その後、劇場版の制作が発表され、上映時には多くのファンが映画館に列をなしました。今の若い世代では、配信やBru-rayなどで見た方も多いでしょう。もちろん未見の方もいるはずです。30年近く前に公開された作品を、いま改めてリバイバル上映で見るだけの価値はあるのでしょうか?

 この疑問に回答するのは簡単です。「絶対に観に行くべきだ」と断言できます。

 その理由は、音響です。

30年前とは劇場の「音」が違う

 旧劇場版『エヴァ』が上映された平成初期は、まだ昭和の匂いを色濃く残している映画館が数多く存在していました。もちろん当時の劇場も味があってよいものですが、令和の現在は音響に力を入れている映画館が格段に増えています。特に、旧劇場版の場合は「音」、そして何よりも「声」が強い印象を残している場面が多いため、いまの劇場の音響であれば、より凄まじい体験ができると考えられます。家庭用の環境でしか音を聞いたことがない方であれば、なおさらです。

 火炎放射器で焼き殺される女性NERV職員の絶望的な悲鳴も、偽りの復活を遂げた惣流・アスカ・ラングレーの断末魔も、より鮮烈なインパクトをもたらしてくれるのではないでしょうか。かつて刻まれたトラウマが蘇る方もいれば、新たに植え付けられる方もいるでしょう。

 どの作品もそうですが、時が経って作品のストーリーを忘れたとしても、音の記憶は脳にこびりついて離れないものです。今回のリバイバル上映を通じて『エヴァ』が新たなるファンを獲得し、さらに数十年後も語り継がれる作品になる可能性は「音響」にあると言えます。

 それにしても、今でも疑問なのですが、女性職員の声優を担当した林原めぐみさんは、どのようにして「焼き殺される人間の声」にたどり着いたのでしょうか。灼熱の炎を浴びせられるたびに響きわたる、理不尽に命を奪われようとしている人間があげる悲鳴は、思い出すだけでも背筋がぞっとします。厳しい世界で現在も活動を続けている超一流声優の迫真の演技を今の劇場の音響で体験できる。これだけでも、リバイバル上映に足を運ぶ価値があるかもしれません。

(早川清一朗)

※劇場版『エヴァンゲリオン』6作品は全国の劇場で、次の日程で上映されます。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』:2025年10月10日(金)~10月16日(木)
(上映バージョンは後継作品のDEATH (TRUE)2&REBIRTH)
『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』:2025年10月24日(金)~10月30日(木)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』:2025年11月14日(金)~11月20日(木)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』:2025年12月12日(金)~12月18日(木)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』:2026年1月9日(金)~1月15日(木)
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』:2026年2月13日(金)~2月19日(木)

【画像】「えっ何?」これがインパクト強烈すぎる『エヴァ』旧劇場版の当時ポスターです(3枚)

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早川清一朗

アニメライター。40年来のアニメ好き&漫画乱読者で、なんとなく始めたライター生活も気付いたら20年以上が経過。別名義でシナリオライターとしても活動中。趣味は釣りと酒に銭湯巡り。大好物は自分で釣ったハゼの天ぷら。

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